72時間ホンネテレビがすごいところ

テレビ

久しぶりにスマップのメンバーがスマップぽいことをするということで注目されました。

しかも舞台はAbemaTVというネットTVであるということでさらに注目が集まりました。

この番組は総視聴者数が7200万人ということで視聴数的にもネットTVでは記録的な数字であったということです。

(こちらは総視聴者数であるため、平均視聴率がどれくらいあったかを測るものではないため、単純に視聴率が50%ということはで聞きません。また三日間の数値であるため実際のところ本当にすごい数字であるかはわかりません)

この番組はなぜ、こんなにも話題を呼び、視聴者を獲得できたのか。

一つには久しぶりのスマップの番組であったこと

そして、あのスマップがどんなことをするのか。

さらには番組のタイトルであるホンネテレビということで

あまり、スマップ解散について語られなかった部分を話すのではないかということで

話題と視聴者を集めたのかもしれません。

しかし、この番組がこれほど話題になったのはそれだけではありません。

 

仕掛けがすごい

私はこの番組の仕掛け方に非常に巧みな部分があったのではないかと思います。

それは今までタブーとされていた、ジャニーズタレントがSNSをするということです。

番組内でこれをふんだんに行うことで、ジャニーズファンとスマップファンの両方の票を得ることにつながりました。

さらにはスマップに興味のないが、SNSは普段行なっている人たちにも興味が波及したと思われます。

(ちなみにのっけからのバズるという言葉の連発には、古さを彷彿とさせ、離れた視聴者も多かったのではないでしょうか)

 

企画がすごい

さてさて、72時間ホンネテレビがこれほど、ヒットしたのは仕掛けやタイトルだけではないと思います。

もしも仕掛けやタイトルだけが要因であったならば

初日での視聴者数以降、どんどん増えるということはなかったと思います。

当然72時間ずっと見ていた人はいなかったはずなので

一度離脱した人がもう一度見にやってくるということがたくさんあったはずです。

再視聴をさせるためにはやはり企画が面白くないといけません。

今回の番組は企画がとても良かったと思います。

その企画の例として

·インスタをやっている芸能人、ツイッターをやっている芸能 人、ブログをやっている芸能人、ユーチューバーからそれぞれやり方やコツを教えてもらう。

·海老蔵さんとキャラ弁対決

·三谷幸喜が即興で考えた脚本を即興で演じてみる

·バスでのグダグダトーク

·森くんと再会

·吾郎ちゃんのナンパから始まった擬似結婚式

·草なぎYouTuberのYouTubeを超えたYouTube

·72曲メドレー

こういったものがあったと思います。

この中で、特にすごいと思った企画は

・三谷幸喜の即興脚本

・吾郎ちゃんの擬似結婚式

・草なぎYouTuberのYouTube

です。

この三つがなぜすごかったかというと

三谷幸喜の即興脚本について

まずこちらは今までやろうという声は上がったがなかなか実現できなかったものではないかと思います。

なぜなら、TVではやる意味がないからである。

TVで三谷幸喜が即興で脚本を書いて、舞台をするなら、「ちゃんと書いた脚本を普通にドラマにしようよ」となります。

しかし、今回はネットTVだったので、やろうよということになったのです。

今まで、TVでは通らなかったはずの企画が通ったのでしょう。

草にぎYouTuberのYouTubeはTVがお金をかけたYouTube動画となり

TVでしかできないYouTuber動画を作ることになりました。

内容的にはYouTubeでお馴染みの実験動画に対して

YouTuberでは絶対に手が出ないサイズのクレーンやスタント爆破という大掛かりなセットで実験を行いました。

さらにそれを受けたスタジオでも、綾小路きみまろと実験という

普段絶対に見られない組み合わせと慎吾ちゃん吾郎ちゃんの絡みで

展開される実験が繰り広げられました。

吾郎ちゃんの擬似結婚では

今まで、ジャニーズタレントだった吾郎ちゃんが絶対にできなかった

街でのナンパとそこから結婚するという

アイドルのタブーを見事にやってのけました。

結婚式生中継だけでもとても話題になるのに

その結婚式の新郎が元ジャニーズアイドルの稲垣吾郎さん

そして、それが嘘の結婚式だということで

何段階もの仕掛けで大いに盛り上がりました。

これはTV業界での一つの革命だったのではないでしょうか。

この三つの企画は今までのTVでは絶対にあり得ないものとなりました。

それだけではなく、YouTubeでもあり得ない。さらにはネットTVでもあり得ない。

そしてTVでもあり得ない企画だったのです。

こういったことと、常時ツイッターとインスタ、ブログで写真とコメントをアップしていく

視聴者が元スマップの三人と友達になったような近さで参加できる時間を演出したことも成功の要因だと思います。

今、TVでやってたことを、自分のツイッターで見れる。

そういった、過去にない、生ツイッターを体験することができ

何度も何度もトレンド入りすることになりました。

これを仕掛けたのが、飯島さんと藤田社長です。

おそらく、藤田社長のサイバーエージェント側がこれらの企画を考えたんであろうと思います。

これはとてもすごい才能であると思いました。

 

やっぱり慎吾ちゃん吾郎ちゃんつよぽんの三人の魅力

そして、この成功の要因はその企画と仕掛けだけではなく、もちろん

元スマップの三人の魅力にも大部分の要因があると思います。

72時間とあって、ほぼ素の三人が出ていたにも関わらず、ほぼ変わらない。

いつもの優しくて面白いお兄ちゃんキャラがTVの前にはありました。

そして、この三人は元のスマップ5人にはなかった。

ほのぼの感が漂っており

攻撃的な木村中居が抜け

ちょっとボケボケの争いのない仲良し三人組が面白いことをする雰囲気がとても新鮮で

面白かったのではないかと思います。

いつもは中居と木村が舵を取り

三人は相槌を打つだけだったスマスマも

上の二人が抜けたことで

毒が抜け、近所にいるかっこいいカリスマお兄ちゃんが一生懸命頑張るという画を

終始見せることができたのではないでしょうか。

また、慎吾ちゃんのゆかりのある人が出てくれ

時には「天声慎吾」の復活作を見ているような気分にもなったり

「スマステ」を見ている気分になったり

また時にはあの「スマスマ」を見ている気分になる時もありました。

そして最後の72曲メドレーはスマスマの歌コーナーを見ているようでとても幸せな気持ちになりました。

5人で歌っているが、映るのは3人だけという

まるで本当のスマップを見ているよう感覚に襲われ楽しめたのです。

これからもこういったお祭りを見られると嬉しく思います。

今、TVでは「めちゃイケ」と「とんねるずの皆さんのおかげでした」が終わるということなので

どうか、この三人の番組が始まることを願うばかりです。