『ハケン占い師アタル』5話「不公平は当たり前」

ドラマ

5話の主人公は田端さん(野波麻帆)でした。

田畑さんは、働いていない父と弟と暮らしていました。

父親と弟は、働かずに田畑さんの給料をあてにして生きているだけです。

母親がいた時はその二人を母親と共に支えてきたのかもしれませんが、母親が死んでから重圧は田畑さんにのみ降りかかっていたのです。

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そのため、田畑さんは職場でいつもピリピリしていました。

彼女は職場でも家でも体を休めることができなかったのではないでしょうか。

そんな彼女のたった一つの癒しは、残業をせずに仕事を終えた後に会える、カフェの店員とのひと時でした。

いつものように部長の無茶振りで、田畑さんは社内報の密着取材を受けることになりました。

そんなストレスから、トラブルを起こし、取材対象からも外されてしまいます。

ストレスがピークになった田畑さんはアタルの鑑定を受けることになります。

なんで幸せになれないのか?

田畑さんの質問は「なぜ自分が幸せになれないのか」というものでした。

田畑さんは度重なる不幸から、自分の人生はこのまま不幸のまま終わると思い込んでしまっていたのかもしれません。

病気がちだった母親を早くに亡くし、父親は会社をクビに。

弟が大学から卒業したら少しは楽になると思ったのに、就職に失敗し、5年も残った家のローンは全て田畑さんが負担することになったのです。

まさに人生のどん底を生きるような境遇の彼女にアタルは、「世の中は不公平なのが当たり前だ」と言います。

努力は報われない・成功している人はすごくない

”世界中のみんなが平等に不公平なんだ”と言うのです。

「だからテレビで不幸な人を報じるニュースがたくさんあるんだ」と。

私たちはこの不公平な世界を受け入れて生きていくしかないのです。

でもだからといって自分の境遇が悪いことを嘆いていてはいけません。

打ちひしがれていてはいけないのです。

自分の境遇が悪いことを理由にして、今後も悲惨な人生を歩んでいくと決めつけているから、どんどん不幸になってしまうのだと言っているのかもしれません。

他人と比べて、自分の方が不幸だと思うことが間違えているのです。

そもそもこの不公平な世の中で、他者と比べることが間違えているからです。

幸せとはどういう状況か

幸せかどうかは人が決めるのではなく自分が決めるのです。

他人と比べるのではく、自分が幸せかどうかを考えるべきではないでしょうか。

だからアタルは「幸せを待っているだけの人は、逆境を乗り越えて夢や希望を叶えた人に失礼だ」と言ったのです。

幸せは待っていてもやってきません。

何かをしなければ状況は変わらないのです。

最初からこの世の中は不公平なのです。

どうしても変えられない状況の中で私たちは生まれたのです。

でも頑張り続けた人だけが、時々その境遇を越えることができるのではないでしょうか。

もちろん頑張ろうと思っても頑張れない人もいます。

でも頑張ることができるのであれば、あなたも自分の境遇を乗り越えようと努力すべきなのです。

大事なことは運命に打ちひしがれ受け身になるのではなく、諦めずに立ち向かうことだと言いたかったのではないでしょうか。

他人と比べて自分が不幸だと考えるのではなく、今の自分が幸せなのか不幸なのか考え、どうすれば幸せになれるのかを考えるべきなのです。

アタルの言葉で目覚めた田畑さんは、職場の同僚たちに自分の思いを打ち明け、心配してくれたことに感謝を打ち明けます。

田畑さんは思っていたよりも不幸ではなかったのかもしれません。

他人と同じように健康で、一生懸命取り組める仕事があったのです。

そして問題のある家族たちとは縁を切るように家を出て行きました。

幸せとは自分で切り開くもの

不幸な境遇に負けていては、希望の兆しを見失ってしまうかもしれません。

自分の家族が不幸の元凶であるのであれば、常識に囚われることなく、その家族から逃げてもいいのかもしれません。

自分の幸せが一番大切ではないでしょうか。

もし逃げることができれば、少し休憩したのちに、帰ってきて家族を支えられるかもしれません。

自分に頼ってばかりいた家族も自立するかもしれないのです。

アタルは諦めずに、自分の幸せを考えようと言いたかったのではないでしょうか。