「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」感想とネタバレ〜自分の中の悪を受け入れる〜

映画

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を観てきました。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」は最高に面白かったです。

しかし何点か微妙なところもあったので、そちらも書いていきます。

以下はネタバレが含まれているので、注意してください。

まず、最大の疑問だった、レイは何者かということですが、正解はパルパティーンの孫でした。

レイは暗黒面に落ちるのかというと、落ちません。

スカイウォーカーの夜明けというタイトルは、レイがレイ・パルパティーンからレイ・スカイウォーカーになるということです。

カイ・ロレンは死に、ルークとハンソロも登場します。

ヨーダは出てきません。

レイアは死にます。

では、具体的に感想とネタバレを行っていきます。

フィンが何者なのか、C-3POは死ぬのかなど知りたい方はこちらへ

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」感想【大きな愛】

スター・ウォーズシリーズは「善と悪」の話です。

「善と悪は人間に備わっているんだよ」という話です。

レイは両親を帝国軍(ファースト・オーダー)(パルパティーン)に殺されました。

カイロ・レンは自らの悪を理由にルーク・スカイウォーカーという親戚に殺されかけています。

ルークが本当に殺そうとしたかは別として、カイ・ロレン(ベン・ソロ)は自分はルークに殺されかけたと思っています。

人は苦しみや悲しみを経験すると、憎しみを抱きます。

もしもとても大切な人を誰かに殺されたとすると、それは憎しみに変わり復讐したいと思うことがあるのではないでしょうか。

フォースの暗黒面であるパルパティーン(シス)はその憎しみを利用し、ジェダイを暗黒面に引きずり込もうとしていました。

しかし「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が伝えたかったのは、どんなに憎しみを増幅させた人であろうとも、大きな愛はそれを救うことができるということでした。

カイロ・レンへの愛

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」では、レイアの「ベン」と呼ぶ声が、カイロ・レンの憎しみに蓋をします。

そして、ハン・ソロの「もう一度やり直せばいい」という大きな愛が、憎しみに蓋をするのです。

カイロ・レンは本当はライト・サイドに戻りたかったのです。
しかし多くの人を殺め、裏切り苦しめてきたからこそ、戻ることができないと怯えていたのです。

自分はライトサイドに戻ることなどできないと、勘違いしていたのかもしれません。

そんなベンを、ハン・ソロとレイアは許してくれたのです。

両親であるハン・ソロとレイアはどんな悪行を犯した息子であっても、大きな愛で包んでくれたのです。

カイロ・レンはその愛に包まれ、ライトサイドに戻ることができました。

どんなに悪い心を持ったとしても、それを全て包んでくれる愛があれば、人は善を取り戻すことができると伝えたかったのではないでしょうか。

レイへの愛

レイは自分がパルパティーンの孫であることを知り、自分がカイロ・レンとともにシスの暗黒面のトップになる運命にあることに気付いた時、深く落ち込み殻に閉じこもります。

そして仲間を避けるようになるのです。

それと同時に、両親を殺したパルパティーンへの深い憎しみを抱き、パルパティーンへの復讐心を増幅させます。

レイは自らの暗黒面に怯えたのです。

自分はライトサイドの人間だと思っていたのに、根っこには誰よりも大きいダークサイドがあることを知ったからです。

それを救ったのはルークとレイアでした。

レイアはフォースの力を通じて、レイがパルパティーンの孫であることに気付いていました。

そして、冒頭でこんな言葉を投げかけています。

「”本当の自分”を恐れないで」

レイアはレイの暗黒面(憎しみの深さ)を知っていました。

しかしそれでもなお、レイをサポートしたのです。

レイを訓練し、レイを強く鍛えました。

レイはそのことを知って大きな愛に包まれたのではないでしょうか。

自分の中に潜む悪に気づき嘆き苦しむレイに、ルークはどうしてレイアがレイをサポートしたのかを教えてくれます。

レイの根っこには大きなライトサイドがあると教えてくれるのです。

レイは自分の中には大きな悪が存在すると思っていましたが、ルークはそれと同じようにレイにはとても大きな愛があることを教えてくれたのです。

そのことをきっかけにレイはもう一度立ち上がることを決意しました。

パルパティーンと対決し、自らのライトサイドを最大限に発揮しようとしたのではないでしょうか。

ルークとレイアがレイに伝えたかったことは、自分の中にあるライトサイドを見つめてくれということではありませんでした。

自分の中にある、ダークサイドを受け入れろということだったのです。

人は誰しも悪の心を持っているのかもしれません。

悪い人は自分は良い人だとか、悪い人だだと主張します。

しかし本当に優れた人とは、自らの悪を受け入れることだと伝えたかったのかもしれません。

そしてそれこそが、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が伝えたかった本質なのではないでしょうか。

人は誰しも心に悪を持っている。

しかしそれと同時に善の心(良い心)も持っているのです。

そしてそのことに気づくことが、悪を静め正しい行動を取ることに繋がるということではないでしょうか。

そしてそれを伝えることが愛なのではないかと思うのです。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」感想【仲間がいれば立ち向かえる】

レイはパルパティーンと対峙した時、パルパティーンや、ファイナル・オーダーのあまりの強さに圧倒され、仲間を救うために暗黒面に落ちることを決意してしまいます。

しかしライトサイドとなったカイロ・レンが助けに来たことを感じたレイの顔が一気に勇敢になり、パルパティーンと戦うことを決意するのです。

同じようにレジスタンスは最後の決戦において、数的に完全に不利な状態でした。

もともとファイナル・オーダー(シス)のパワーの大きさに怯えていた善人たちは、仕方なく暗黒面に従っていたのです。

それに抵抗していたのがレイア率いるレジスタンスです。

宇宙の民は本当は、シスに抵抗したかったができなかったのです。

レイア亡き後、レジスタンスの将軍になったポー・ダメロンはシスの数的圧倒有利の状態にも、諦めることなく果敢にチャレンジし、戦いを挑みます。

しかし現実は厳しく、負けを認めてしまいます。

そんな時助けてくれたのが、今まで怯えていた民たちです。

彼らは自らの船に乗り、レジスタンスを支援することを選んだのです。

それにより一気に形成は逆転します。

とはいえ、シスのパルパティーンの力は強力で、レイとベンすら一瞬のうちに打ち負かし、2人のフォースを吸い取り、完全復活してしまいます。

その力を利用し、フォースによってレジスタンスの宇宙船の動きを封じてしまうのです。

そんな窮地に立たされた、レジスタンスの面々を救ったのは、今までスター・ウォーズで活躍したジェダイの騎士たちのフォースでした。

レイはヨーダ、ルーク、レイア、アナキンなどの励ましの声「フォースと共に」を聞き、再度立ち上がります。

そしてレイの両手には、ルークとレイアが使用した2つのライトセーバーが握られていました。

パルパティーンは考えられないほどのパワーを持っていましたが、レイは歴代のジェダイのパワーを背負い、立ち向かったのです。

そしてレイは暗黒面を沈めることに成功しました。

人は1人では何もできないのかもしれません。

しかし多くの人と協力すれば、大きなことを成し遂げることができるのです。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」はそんなことを伝えたかったのではないでしょうか。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が残念だった点