「アイデアに投資する株式型クラウドファンディング」〜クラウドファンディングの本当の目的〜

独自アイデア

※注:これは現実にはまだありません。

最近、クラウドファンディングは様々な形のものが出てきています。

寄付型や購入型でリターンがモノだけであったのは過去の話で、融資やファンド投資型のものが出てきています。

株式型クラウドファンディングというものもあります。

これは未上場の会社に株式投資型で資金を投資するクラウドファンディングです。

クラウドファンディングはどうしてこんなに多様化しているのでしょうか。

クラウドファンディングの本当の目的

クラウドファンディングの本当の目的とは何なのでしょうか。

何かを始めようとする際、あまりお金が必要ないことであれば、すぐに始めることができます。

スポーツを始めようとするならば、体力と道具があれば始めることができます。

節約をすれば、貯められるお金で始めることができれば人に頼る必要もありません。

しかしもしもやりたいことが、とてもお金のかかることであったならそれをすぐに始めることはできません。

お金をたくさん持っていれば、すぐに始めることができるかもしれませんが、お金を持っていなければ始めることができません。

お金を借りようと思っても実績や経歴が乏しいと借りることができません。

そもそもお金を借りるということは、とても勇気がいることです。

貸す方も大金を持っている銀行やファンドであったり投資家でなければ、貸せなかったんです。

しかしクラウドファンディングは少額から寄付できるということで、画期的なサービスでした。

お金を調達する方もリターンさえ用意できればファンドを立ち上げることができるのです。

それから発展し、リターンがお金である投資型のクラウドファンディングが生まれました。

クラウドファンディングで実現したことは、貸す人を広げたこと、さらに大金を得られる人が増えたということです。

これにより今までできなかったことを始められる人が増えました。

どうしてクラウドファンディングが必要か

今まで始めることができなかったことが始められるようになるとは、新しい価値の創造と繋がります。

今までなかったものが生まれるということは、そこに新たな流れができるということです。

それは新しいお金を生むことになるかもしれません。

新しいものが生まれれば今まで生まれなかったお金が生まれるということです。

そうすればその分お金が回っていくということになります。

人から人へお金が流れていくことは、経済の発展に繋がります。

経済が潤うということはお金が流動的になることです。

そういう意味で、クラウドファンディングは新しいお金の動きを作ったことということになります。

しかしこれでも全ての人が新しいコトを始められるというわけではありません。

リターンを返せない人は新しいことを始めることができません。

未上場企業への株式型クラウドファンディング

クラウドファンディングは必ずリターンが必要になります。

それを用意できなければ、あるいは用意できないかもしれないリスクがある人はクラウドファンディングを利用することができません。

もちろん手紙を書いたり、リターンありきの達成額を提示する人もいます。

それでもそのリターンを形成するのが面倒で、リターンを用意するのを億劫に思う人はクラウドファンディングを利用できないのです。

そういう人は株式型クラウドファンディングを活用できます。

株式型なので、投資する方はレートが上がればそれがリターンになります。

株券を買って、その株の価値が上がり高値になった時に売ればいいんです。

最近日本のクラウドファンディングの最大手「CAMPFIRE」が「GoAngel」という株式投資型のクラウドファンディングサービスを運営する会社を買収しましたが、「GoAngel」は未上場の会社の株を購入するクラウドファンディングです。

これにより、今まで資金調達が困難だった未上場の会社が株を発行し、資金を調達することができるようになりました。

CAMPFIRE」が「GoAngel」を買収したことで、「GoAngel」がもっと見やすくなる可能性があります。

株の値に変化がなかった状況を「CAMPFIRE」が変えてくれるかもしれません。

それによって株を購入する際の調査がよりしやすくなり、「GoAngel」にお金を流れていくようになる可能性があります。

しかしこれでもまだ限られた組織への投資に留まっています。

クラウドファンディングは今まで始めることができなかった人々にチャンスを与えなければならないはずです。

アイデアへ投資する株式型クラウドファンディング

株式型クラウドファンディングでリターンを気にせず、ファンドを立ち上げることが可能になりました。

しかし既存の株式型クラウドファンドでは、会社を経営している人でなければ利用することができません。

何かを始める際に、会社を設立していなければならないというルールができてしまいます。

その点、寄付型や購入型のクラウドファンディングは誰でもファンドを立ち上げることができます。

株式型クラウドファンディングも、個人のアイデアへ投資できるようにならなければならないのではないでしょうか。

自分のアイデアが優れていれば、それが価値となりお金を調達できるようになる。

株券の価値が上がれば、リターンを形成することができる。

自分が見込んだアイデアに価値がなければ、株価は上がらず損をすることになりますが、それは投資家の自己責任となります。

クラウドファンディングのこれからの姿

今までは新しい価値の創造がとても難しい世の中でした。

しかしクラウドファンディングができたことで、それが少し簡単になりました。

それでもまだリスクが付きまといます。

今の世の中は失敗することができません。

もちろん精神力があれば失敗できるのですが、それも限られた人だけです。

何度も失敗を重ね成長し、新しい価値を生み出すことができる社会を作らなければなりません。

そうすることが新しい価値の創造をより簡単にし、経済の発展を促進することにつながります。

新しいことを始める時にリスクがない社会を作らなければなりません。

アイデアへ投資する株式型クラウドファンディングは、申請すれば辞めたい時に辞められるようにしなければなりません。

しかし元手はありませんので、借金を作る必要はありません。

発行した株を自分で購入し、それを売って儲けることもできます。

もちろん続けることもできます。

投資家は将来うまくいくかもしれないアイデアを選び投資します。

株価が落ちてきたらそれを売ればいい。

始めのうちは買い手が見つからないという現在の株式型クラウドファンディングの問題点があるため、軌道に乗るまで時間がかかるかもしれません。

ですが、「CAMPFIRE」のように体力のある企業が投資を受けながら運営できれば、それを実現できるかもしれません。

そんな社会がやってくることを心待ちにしています。