『俺のスカート、どこ行った?』が予想以上に面白かった!(あらすじ・ネタバレ)『GTO』以来の見応えある学園ドラマ!

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白石麻衣がぶっ飛んでる

『俺のスカート、どこ行った?』でずば抜けた存在感を見せている白石麻衣さん(乃木坂46)が、ぶっ飛んでいます。

白石麻衣さんは超清楚系で、お姉さまという感じのキャラですが、『俺のスカート、どこ行った?』では、放送禁止ワードを連発するヤバイ系の先生を演じています。

今後原田先生とどんな絡みを見せていくのか、非常に楽しみです。

原田先生の凄さ

今の社会には多様性が重視され、様々な個性のある人が自由に暮らしています。

ですが、元々日本人は自分と違う人を遠ざけるのが得意な民族です。

いくら多様性が重要だと言われても、実際に全てを受け入れられる人などいません。

2年3組の生徒たちはまだ子どもがゆえに、自分の常識からそれるものを全て変な人だと片づけようとします。

その一番の典型的存在が、「おじさんなのに女装をしている」”超変人”です。

でもおじさん女装家にもその人なりの事情があります。

原田さんは誰もが恥ずかしがるような女装スタイルで、全校生徒の前に立ち、大声で生徒たちに啖呵を切りました!

その光景は本当に迫力があり、只者じゃない雰囲気があったのです。

自分の価値観を押し付けるマウント

アジアに住む人たちは、マウントをしたがります。

マウントが激しいから、間違えた常識をずっと信じてしまっていました。

権力のある人がそうだと言ったら、信じてしまう価値観が根付いているため、間違えたことにもうなづいてしまうのですね。

「5分前行動を徹底しないといけない」

「廊下を走ってはいけない」

「生徒の名前を覚えないといけない」

「生徒をお前と呼んではいけない」

全部普通に正しいように思えますが、本当にそうなのでしょうか。

原田先生は、廊下を走ってはいけないという意見に対し、「走られなくなった廊下の気持ちになったことある?走られなくなった廊下は買われなくなった家電と同じなの」と言います。

廊下を走るなという常識を誰も疑わなければ、新しいルールや考え方は生まれないということかもしれません。

全てを疑わなければならないと教えてくれているのです。

”みんながやっているから、それでいい”だったら何も変わりません。

変な意見を持っている人の意見が正しいかもしれません。

自分より格下の人が持っている意見は陳腐とは限りませんよね。

同じように権力者が全て正しいとは限らないのです。

正しい人は全知全能の神ではありません。

原田先生は本当のことを生徒たちに教えたいのではないでしょうか。

意見は意見

舞台である豪林館学園では、時間内に登校するために「期限の5分前に校門を閉める」というルールが設けられていました。

その一方的なルールに原田先生は対抗します。

原田先生は他人が作ったルールに縛られたくないのです。

1話の最後には、5分前に閉まってしまう門をブルドーザーでぶっ壊してしまいます。

日本人は正しいと思われる意見を言った人の意見が認められたら、それをルール化してしまいます。

その後は2度とそのルールが破られないようになるのですね。

それがこの学校の門のルールでした。

そのルールは今は正しいかもしれません。

あるいは多数決では正しいと判断されたものかもしれないのです。

でも、本当に正しいかどうかは別問題です。

時代が変わればルールは変わります。

欧米では下っ端でも偉い人でも普通に意見を出すことができます。

原田先生は新任教師ですが、意見を出すことを諦めませんでした。

自分の意見を押し通すために、まずは門を壊したのです。

縛られた偏った意見をぶっ壊し、本当に正しい意見なのかを問いたかったのではないでしょうか。

まとめ

校舎の屋上から飛び降りてはいけない。

「教師ならそれを止めるだろう」と、生徒たちは凝り固まった”常識”を元に計画を立てました。

でも原田先生は、違いました。

原田先生はまずイジメられていた若林の悩みに寄り添い、解決しようと一緒に考えました。

その上で、常識をぶち破って校舎から飛び降りてみろと言ってくれました。

そうすれば、「みんながお前はすごいやつだ」っと認めてくれると促したのです。

イジメる人たちは単に自分の価値観に合わない人を攻撃しているだけです。

その人の価値観は狭いはずなのに、全然気づかず押し付けてくるのです。

でもそんなものに恐れる必要などありません。

本当にそれが正しいことなのか分からないなら、納得できるまで議論すればいいのです。

そうして議論することが、また新しいルールを生み出すかもしれません。

もちろんそこでできたルールは正しいとは限りませんが。

そうやって改善を繰り返さなければ、井の外の人たちがあっという間に追い越してきますよ!