【「グランメゾン東京」考察】尾花(木村拓哉)を嵌めた犯人は誰か?

ドラマ

「グランメゾン東京」は最高のドラマです。

おそらくここ最近で最も高価で価値のあるドラマだと言えるでしょう。

ドラマの内容は最高級で尾花夏樹が作る料理にも勝る演出と脚本力、演技力、チーム力が輝いています。

このドラマの一番のキーポイントとして記されているのは、尾花夏樹(木村拓哉)を嵌めたのは誰なのかということです。

私はほぼ確証を得た状態でその犯人を突き止めることができたので、ここで書いておきたいと思います。

【「グランメゾン東京」考察】尾花(木村拓哉)を嵌めた犯人は誰か?

状況整理

1話を見るとわかる通り、料理を始める前に平古祥平(玉森裕太)が事件の発端になったナッツを棚にしまっています。

それを指示したのは相沢瓶人(及川光博)です。

厨房の外には京野陸太郎(沢村一樹)がいます。

外国人料理人がウニの料理を調理していましたが、殻から身を出してしまっていました。

相沢は殻から身が出ていても、味は変わらないと外国人料理人を庇いましたが、尾花は自分のレシピ通りじゃないとダメだと妥協しませんでした。

尾花は外国人料理人を厨房から追い出し、祥平と一緒にウニの調理を一から始めます。

2人の手さばきはとても素早く器用で、間に合わないと思っていたのに時間通りに間に合わせることができました。

尾花は仕上げに即興の花を添えます。

それを運ぶ京野さん。

被害者はおそらくウニの料理を食べたことが原因で発作を起こしたのではないかと考えられます。

メインは鶏肉。

肉料理の前に出されるのは魚です。

ウニはメインの前の魚料理だったのではないでしょうか。

それを食べた後に被害者は発作を起こしました。

アレルギーは食べたあとから30分以内に症状が現れます。

ですので、ウニかウニの前に出された料理の可能性があります。

もしも脚本家がヒントを与えたかったのであるとすれば、おそらく原因はウニ料理だったのではないでしょうか。

尾花はかなり性格が悪いように描かれています。

自分の意見を絶対に曲げない性格。

気に入らなければ他人を罵倒する嫌な奴で、でもだからこそミシュランの二つ星を獲れたのかもしれません。

犯人の動機

尾花を嵌めた犯人はどうして尾花を嵌めたのでしょうか。

彼の狙いはなんだったのでしょうか。

それは尾花をどん底に落とすことだったのではないでしょうか。

尾花に恨みを持っていた人ならたくさんいたのではないでしょうか。

このドラマはそもそも皆に動機があるように描いています。

相沢はいつも尾花に罵倒され、相当気が滅入っていたのかもしれません。

そんな相沢を見て、祥平も心を病んでいた可能性があります。

それは厨房にいるみんながそうだったのではないでしょうか。

もちろん京野もその1人ではないかと思います。

尾花を陥れたいと思っていた人なら「エスコフィユ」中にいたのかもしれません。

ちなみに早見倫子(鈴木京香)と丹後学(尾上菊之助)は容疑者から外れます。

倫子さんは当時、尾花とはまだ知り合いではありません。

丹後さんは事件当時「エスコフィユ」にはいなかったのではないでしょうか。

丹後さんは「ランブロワジー」というレストランで尾花と一緒に修行をしていた仲間なのです。

物語の構成上、丹後さんが尾花を陥れたいと思う人物でありそうですが、それは今現在の話であり、過去はそうではなかったようです。

もちろん尾花は昔から性格が悪かったようなので、丹後さんも尾花を恨んでいた可能性はあります。

ですが、ナッツ混入事件は犯すことができません。

犯すことができるのは、当時「エスコフィユ」にいた人間です。

犯人が取るべき行動

犯人は尾花に特別な恨みを持っています。

尾花を陥れたいと心から思っている人でしょう。

その人はどんな行動を取るのでしょうか。

犯人は3年前のナッツ混入事件の時も最高のタイミングで絶好の裏切りを行いました。

日仏首脳会談という誰もが注目しているその昼食会で尾花がフランスの国務大臣にアレルギーショックを与えれば、尾花は料理会から永久に追放することができる。

犯人の狙いは尾花から尾花の命である料理人の仕事を奪うことだったのです。

そんな尾花が3年の月日を経て、もう一度三つ星レストランを狙おうとしているのです。

犯人はその状況を知ったらどうするでしょうか。

まずは、その協力を拒むでしょう。

どうにかして、尾花の夢を邪魔しようとするはずです。

しかし今回尾花には倫子さんというとても厄介な女性が付いていました。

彼女はとても人当たりが良く、場を和ませる才能があります。

尾花の性格の悪さをカバーする才能があるのです。

そんな尾花の状況を見た時、もしかしたら倫子さんがいたら、尾花はまた三つ星を獲ってしまうかもしれない。

そう思ったのではないでしょうか。

容疑者は自分のために人を陥れるようなかなり利己的な人物です。

何よりも自分を最優先にする人物なのです。

そして一見、人の良さそうなふりをしています。

【「グランメゾン東京」考察】尾花(木村拓哉)を嵌めた犯人は誰か?犯行を犯せた人は1人しかいない

犯人はおそらく、京野さんだと私は考えています。

もう1人、京野さん以外に怪しい人物がいます。

それは祥平です。

祥平はナッツを棚に片付けた人物なので、その際にナッツを持つことができたかもしれません。

ナッツを手かポケットに忍ばせていて、それをウニ料理かそれ以前の料理に忍ばせたんです。

ですが良く考えると、果たして厨房にたくさん人がいる中でナッツを混入させることができるんでしょうか。

ナッツを混入するとすれば、尾花から離れた場所にいる人物です。

なぜなら誰かに見つかって尾花に告げられたら大変です。

さらに尾花さん自身にバレてしまう可能性だってあります。

ですので祥平はあの厨房でナッツを混入させることはできなかったのではないかと思います。

では、京野さんはどうでしょうか。

京野さんはホール担当なので、食品を持っていません。

ナッツを入れることはできないでしょう。

しかしナッツエキスなら入れることができるかもしれません。

京野さんはホールの責任者です。

店でも一番偉い人だったのではないでしょうか。

料理長の尾花から絶大な信頼を得ていました。

京野さんは絶対にこの日仏首脳会談を成功させたいと思っていたはずです。

尾花さんと同じくらい。

周りからはそう思われていたのではないでしょうか。

京野さんは周りからも信頼されていたからホールの責任者をしていたのではないでしょうか。

だとすると、尾花さんはスポイトを使ってウニを食べるスプーンにナッツエキスを忍ばせることができたかもしれません。

フレンチレストランでは、おそらくフォークやナイフの水垢を拭く作業があります。

洗った時にどうしても水垢が付いてしまうんです。

それをトーションを使って拭く作業があるのですが、その際に京野さんは自分が担当した席のスプーンかナイフにナッツエキスを付着させ拭き取らなかったのではないでしょうか。

そうすれば、SPにも尾花にも気づかれずにナッツエキスを付着させることができます。

おそらく京野さんはトイレで手を洗い個室でポケットに忍ばせたナッツエキスを手に付着させます。
その手でナイフやフォークを触り、それを拭き取らずに置いた。

京野さんならもちろんどこに被害者である外務大臣が座るか知っていたんでしょう。

料理人がナイフやフォークなどの水垢を拭き取る作業をすることはありません。

それはホールスタッフの役割です。

またウニにナッツが混入していたとしたら、料理人はウニにナッツを混入することはできません。

なぜなら尾花が直前にウニ料理を調理し直しているからです。

それにナッツを混入させることはできないのです。

京野さんの動機

京野さんはどうして尾花を陥れたかったのでしょうか。

京野さんは1話でどうしても超えられない壁があると言っていました。

尾花には特別な才能があったのです。

尾花には絶対に叶わない。

どうして自分には才能がないのか。

そうして尾花を恨むようになったのではないでしょうか。

尾花は才能があるのに、極端に性格が悪いように見えた。

もしかすると、修行時代京野さんも尾花に罵倒されたことがあるのかもしれません。

それに腹を立てた京野さんは尾花を陥れることにした。

だからあえて尾花に良い顔を見せ、尾花に信頼されたのではないか。

完全に陥れるにはそうするしかなかったのです。

今回の犯人はまた尾花を最高の状況で陥れるんだろうと思います。

尾花が三つ星を獲ったあと、皆が注目している時にまた尾花を嵌めるんだと思います。

それが最終回のフィナーレです。

果たしてそれは誰なのか。

京野さんの本当の姿

犯人は尾花の成功を一番応援する人だと思います。

そしてとても利己的な人物。

京野さんは倫子さんに借金を肩代わりしてもらっています。

本当に良い人なら他人に迷惑をかけず自分の力で借金を返すはずです。

それに自分のためなら、平気で人を裏切る人物です。

京野さんは一度頼りにした丹後さんを裏切り、尾花についてきました。

本当にいい人なら、そんな自分勝手なことはしないのではないでしょうか。

さらに京野さんは、尾花がフランスの役人を殴ったことを全否定しました。

もし本当に良い人なら、どうして役人を殴ったのか聞くはずです。

本当に尾花を信頼しているなら、悪いことをしたからと言って、むやみに人を攻めないのです。

尾花夏樹という人物は自分の目的のためなら人を罵倒するような人です。

もちろんとても良い人だというわけではありません。

ですが、尾花が官僚を殴ったのは、自分の仲間を疑われたからです。

尾花夏樹は本当に嫌な奴ではないのです。

本当は良い人なのではないでしょうか。

それを倫子さんは知っているのです。

これは私の考察なので、間違えているかもしれませんが、おおよそ京野さんが犯人であると思います。

京野さんは最も以外で、犯人になれる俳優だからです。

真相はどうなのでしょうか。

「グランメゾン東京」の続きが楽しみです。