横綱日馬富士が貴ノ岩さんを暴行した問題で、今貴乃花が変だとメディアが取り上げています。
この問題の面白いのは正に社会でいつも起こっていることの延長線であり
悪いのは客観的に見て日馬富士であるのに、なぜか貴乃花が責められていることです。
それをメディアは疑問を抱かず言われるがママに原稿を読んでいるだけ。
なぜこういうことが起きているのか
それは勢力図を見れば明らかです。
悪いのは横綱で横綱の味方に付いたのが相撲協会。
被害者は格下力士の貴ノ岩。貴ノ岩に付いたのが相撲協会の幹部から外された貴乃花。
圧倒的に被害者側の力が弱いです。
貴乃花が変だと言っているのは相撲協会側でメディアはその情報を読まされているというのが
この問題の構図だろうと思います。
日馬富士の暴行がどれだけの意味のある事件なのか。
それを報じるべきなのに、メディアは貴乃花の奇行の方ばかりを取り上げている。
きちんと問題視する人
しかし救いであるのはそういう現況を問題視する人がきちんといることです。
スッキリのメインキャスター加藤浩次さんが、「日馬富士の暴行が貴乃花親方の奇行で存在感をなくすのは絶対に許せない」
立川志らくさんは「一生懸命被害者を悪くしようとしている」
夜回り先生水谷修さんは「貴乃花親方をいじめる人たちを許せない」
こう言った声があるのはとても救いのあることです。
しかしこれはコメントベースで、台本上は貴乃花を責める原稿なのだ。
この問題の問題点
この問題で、もしもこのまま貴乃花の奇行ばかりを報じて、メディアが相撲協会の言いなりになったとしたら
隠蔽体質である相撲協会の問題は日本全国の問題となるでしょう。
そしてこの問題は日本社会における、構図をも裏付けているような気がします。
隠蔽体質である相撲協会を変えたくて頑張っている貴乃花親方を叩き
暴力をふるった加害者を庇い
暴力を振るわれた被害者を悪者にしようとし
殴ったことを認めている品格ある加害者はビール瓶では殴っていないと罪を軽くしようとしている。
何が真実であるかわかりませんが、すでに事実となっている部分を取り上げて見ても
やっぱり権力を持ってる人がなんとか不祥事を隠蔽しようとし、被害者が自分たちの人権を守れない構図が見えており
大人たちはいつまでこういう状況を子どもたちに見せるのかとても悲しい次第です。
悪いのは悪い、ダメなものはだめ、それがたとえ立場的に強い人が行ったとしても
正義や事実はいつも勝つという社会であって欲しいです。
立場の弱い人が正直に真摯に行動しても悪者にされる世の中は間違えていると多くの人も声を大きくできる世の中になることを願っています。
本来はそういう世の中が望まれるのに、何かが起こった時に権力を持った卑怯な強者が
社会を牛耳っていること、弱い真摯な人々の口に封をしてしまっていることにもとても悲しく思います。
貴乃花は何も悪いことをしていないのに
変なやつだ。おかしい。なんで相撲協会に言わずに被害届を出したんだ。などと言っているが
誰もそれに対して首を傾げないのか。とても不思議に思う。
ミヤネ屋で宮根誠司は執拗に相撲協会に報告しなかったことを攻めていた。
貴乃花親方はこうだと決めたら周りが見えなくなることを強調していた。
日馬富士の暴行事実を薄くして、貴乃花親方の正義感を叩く。
この社会はいつまでこの奇行を続けるのか。とても疑問に思います。
