テレビ番組の裏側(朝の情報番組)

テレビ

私は朝の6時頃から始まる情報番組(ニュースコーナー)のADを約2年やっていました。

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生放送のテレビ番組が2時間行われる際、裏でどんなことが起きているのか、書いていきたいと思います。

テレビ番組がスタジオで行われているとすると、写っていないところにはスタッフが出演者の3倍近くいると思っていいと思います。

そのスタッフの中には番組を作っているAD、D(ディレクター)、P(プロデューサー)のほか、タレントのマネージャー、メイクさん、大道具さんなど様々な方がいます。

写っていないところに、人がたくさんいるのですね。

もっと言えば、テレビに写っていないスタジオ部分にスタッフが立っていることはよくあることです。

ベテランで慣れている人は、本番中なのに普通にスタジオ内入っていたりします。

長年やっている人は、ここは写らないとわかっているからですね。

そう考えてみると、非常に面白いです。

また、本番中には聞こえませんが、実は裏でスタッフが結構話をしています。

スタジオのすぐ隣にある部屋には総合演出やタイムキーパーさん、スタジオの偉い人などがいて、アナウンサーやスタッフにずっと指示を出しています。

こういうところは全然テレビに写りませんが、毎日戦場のようです。

出勤

ほとんどの人は10時くらいに出勤します。

当日の放送が終わった頃にみんな出勤します。

そこから、その日行う番組の内容を話し合います。

取り上げる内容が決まったら、準備を始めます。

大抵はまず調べていきます。

いわゆるリサーチです。

慣れたスタッフはこういう映像が必要だとわかっているので、取材に行ってこいとか、映像を探してこいとかいう感じになります。

なので、昼頃には街で取材をやっていることが多いと思います。

夕方までには取材を終わらせなければなりません。

映像の準備

取材をしたり、映像が集まったりすると、台本の仕上げに入ります。

ディレクターはADが映像を集めたり、取材に行っている間に、原稿を書いています。

実現できるかわからない状態で原稿を書いていくのですね。

ドラマでいうシナリオ見たいなものです。

アナウンサーやナレーターが話す言葉や段取りを書いていきます。

原稿は担当ディレクターとチーフディレクターが話し合って決めていきます。

チーフディレクターはその日のディレクターをまとめる課長みたいな人です。

原稿が確定したら、編集に入っていきます。

編集が始まるのは夜の10時〜2時くらいです。

この時点でみんな12時間働いていますね。

仕事が早い人は、深夜の2時頃には一つのVTRを完成させているはずです。

そこからテロップを入れたり、音声を綺麗にしたりします。

4時頃にはだいたい完成しています。

仕事が遅い人はオンエアのギリギリ7時くらいに完成する人もいます。

(7時がニュースの放送開始時刻です。)

ADは朝の4時頃にテレビ局内を走り回っています。

あれがなかった、これがなかったと言われ映像を探したり、スタジオで使用するイラストを変更したりと、大忙しです。

何度もエレベータを降りたり上がったりしています。

ADにとってはエレベータが来るか来ないかは、命に関わるほどの出来事になります。

ですので、本番前などはエレベータを占有したりしますね。

本番が始まったら

本番が始まったら、出演者が台本通りに進行できるように、スタッフが出演者と向き合っています。

スタジオには大抵、モニターがいくつかあり、その脇にカメラが4〜5台置かれています。

もちろんそのカメラにはカメラマンが一人ずつ付いています。

カメラの脇にはディレクターとADが座っています。

そこでカンペを出したり、秒数を出したりしています。

秒数はCMから明けるまでの時間だったり、出演者が話し始めるまでの時間だったりします。

出番まで10秒を切ったら、指で、10、9、8、7と数えていきます。

CM明けなら、10〜3秒までは音声で言って、2秒目から指だけになります。

出演者は放送中に自分たちが写っているモニターとカンペを見ながら話しています。

あらかじめ決まっている言葉には全てカンペが用意されています。

番組のMCが話す言葉にはほぼカンペが入っています。

出演者は当日に原稿を渡されることが多いので、内容を細かく覚えられません。

ですので、全てカンペでフォローするのです。

ニュース番組だと時々カンペが間違えていたりします。

ですので、できるアナウンサーは読みながら、間違えているか判断し、頭で変換したりしなければなりません。

もちろんほとんどの場合、カンペ通りに読むので、間違えてしまうこともあります。

ですので、ADが作成するカンペは非常に重要なのです。

本番後

本番後は片付けが始まります。

テレビ局にはテープがたくさんあります。

番組一つやるだけでテープは100本以上あると思います。

それらを整理し、テープが保管されているテープセンターに収納するかしないかなど決めます。

そのための資料づくりだったり、編集所の片付けなどやることがたくさんあります。

そして反省会を行なって、終わります。

次の日の準備

収録が終わり、片付けが終わっても仕事は終わりません。

次の次の日に行う放送の準備をします。

何を放送するかをある程度決めて、その準備を行うのです。

大抵の人は朝の10時頃に片付けが終わった後、そこらへんで寝ています。

それでも次の放送の準備があるので、集まって打ち合わせをします。

そこからリサーチをしたり取材に行ったりするのですが、ほぼほぼ頭が回っていません。

長い人で、18時頃に仕事が終わる人がいます。

ですので、最長で10時に出勤し、翌日の18時まで働いているということです。

これを見るだけでテレビの人たちがブラックだとわかると思います。

まとめ

テレビ番組が放送されている裏では大変なことが起きています。

テレビ局では本番中に多くの人が走り回っています。

その後も遅くまで仕事をしているのですね。

だから、多くの人はほぼほぼ疲弊しきっています。

こんな現場で日々働いています。

ですので、日々喧嘩や争いが絶えないです。

争いごとが起きない日の方が珍しいと思います。

月曜日の放送をするためには日曜日に出勤しなければなりません。

ひどい時は土曜日まで集まって準備をしたりします。

私はテレビの仕事を4年ほど続けていましたが、その後違う世界で働いて、その頃の環境がいかにおかしかったかわかりました。

テレビの裏側では今でもブラックなことが起きています。

これを見て様々なことがわかったと思います。

みんなで変えていってほしいと思います。