「ボイス 110緊急指令室」がようやく面白くなってきた。木村祐一が内通者!

ボイスというドラマが意外と面白くなってきたので、批評をしていきたいと思います。

日テレの土曜日のドラマ枠はあまり面白くなかったのですが、前クールで「俺のスカート、どこ行った?」から変わってきたのかなと思います。

ちょうどジャニーズが絶対に出るドラマだったこの枠で、ジャニーズが絶対主役だというルールもなくなり、内容に重視し始めたせいなのか、「ボイス 110緊急指令室」も面白くなってきました。

「ボイス 110緊急指令室」は初回こそ面白かったですが、そこまで特別いじりたくなる内容でもありませんでした。

ですが、4話が終わりようやく内容に集中できるようになった時に、これ意外と新しいドラマなんじゃないかと思ったので、その理由を書いていきます。

ポイントとしては二つあります。

「ボイス 110緊急指令室」木村祐一が怪しい

「ボイス 110緊急指令室」は3話までドラマとして、なんの面白さがあるのかわからなかったんですが、4話でようやく見る動機が出てきました。

ドラマの要素としては、下記の3つです。

  1. 主人公の橘ひかり(真木よう子)が以上な聴覚を持っているということ。
  2. 黒幕(もう一人の主人公である樋口彰吾(唐沢寿明)の妻を殺し、橘の父親を殺した人)が誰なのかということ。
  3. 黒幕に協力者がいるんだけど、それが誰なのかということ

この3つの要素がドラマを見るための動機になっていたんですね。

1の要素については2話〜3話あたりでそんな能力があるということを、樋口が信用するようになり、視聴者の懐にも降りてきて理解できました。

2については、フードを被っており、カリカリと口を鳴らす変な癖と、鉄球みたいな凶器で被害者を撲殺するという特徴があり、ネットではそれがもしかしたら伊勢谷友介なのかと推測するので盛り上がっている感じでした。

しかし3については全く考察できなかったんですね。

明らかに警察内部の人の可能性がありますが、誰なのか全くわかりませんでした。

これだとかえって面白くなくなります。

もう少しヒントがあると考察できますが、全くヒントがないとおもしろくないんです。

かろうじて可能性のある解釈としては、前クールの黒幕?である、小市慢太郎さんが再出演しているので、怪しいなというくらいでした。

ですが木村祐一さんが完全に3の人であるということが、4話でわかったんですね。

それでいよいよ面白くなってきたと思っています。

というのも、木村祐一さんはNHKの「チコちゃんに叱られる!」でチコちゃんを演じているし、前クールの「パーフェクトワールド」ではめちゃくちゃ良い役だったんですね。

なので、ノーマークだったんですがまさか木村祐一が悪役なんだと非常に感動しました。

木村祐一さんはとても悪い顔をしているんですが、最近では良い人の役(良い上司)ばかりやっていましたし、「ボイス 110緊急指令室」でも樋口の良き理解者というポジションでした。

口は悪いけど樋口をいつも助けてくれる良き理解者だったんですね。

それが、実は黒幕の協力者であるとすれば、これは非常に面白いドラマになると思いました。

ちょうど同じ日テレの考察用ドラマ「あなたの番です」は黒幕が誰なのか全くわからず進んでいきますが、こちらでは木村祐一さんが一種の黒幕だと明かしてしまった状態で、視聴者はハラハラドキドキしながら登場人物を応援するというスタイルに変わったんですね。

主人公2人の性格が面白い

第4話の一番最後、視聴者は絶対、新田(森永悠希)が逃げるとわかっていたのに、主人公の2人は悠長に休憩モードに入ります。

そしておきまりの展開で新田(森永悠希)が殺されてしまったんですが、それよりももっと衝撃的だったのが、木村祐一が黒幕の協力者であったことと、黒幕が伊勢谷友介ではなかったことです。

このように今まで全然面白くなかったのに、予想を裏切る展開が4話の最後に一気に詰め込まれて急に面白くなりました。

今までスマホを片手間に見ていたドラマに一気に吸い込まれていった興奮は忘れられません。

それでわかったのが主人公の2人は優秀ですが、予想以上に間抜けだということなんですね。

ドラマを見慣れている人であれば、「もうこのあと絶対に何か起きる」なんてことはわかる瞬間があるんです。

そういう時に登場人物が気づかず間抜けな態度をしているとかなりイライライするんですが、これからもそういう局面がありそうで、とても期待感があります。

なにせこのドラマの黒幕は被害者を撲殺してしまう非常にやばい人なので、これからもこういうことが起きるかもしれないと思うと、見たい度は上がっていきます。

「ボイス 110緊急指令室」変なところで切れる

私がこのドラマが新しいんじゃないかと思ったのは、このドラマが結構斬新な演出をしているからです。

ドラマは2パターンあります。

1話完結型と、途中で途切れず、ずーっと続いていく全話完結型ですね。

このドラマは1話完結型かつ全話完結型なんですが、途切れるところが非常に曖昧なんです。

毎話ごとに完結するんじゃなく、いつ終わりかわからない感じです。

3話で終わることもあれば、2話で終わることもあるので、途切れるタイミングにルールがありません。

これはいつ終わるかわからない、つまりどうなるか読めないのでとても良い効果だと思います。

ドラマを見ていると、「ああそろそろ終わるからもうすぐ解決だね、だったらあの人が犯人か」とかわかってしまうんですが、このドラマはそれがないので、非常に斬新なのではないかと思いました。

またタイトルの入るタイミングやCMになるタイミングも斬新なので、見ている方がスマホに目を向けにくく細工されている気がします。

さらに一つの事件がある時点を境に二つに分岐したりすることもあるので、目が離せないです。

一つ問題が解決してもすぐにまた問題が再発するということもあるので、仕掛けが工夫されていると思います。

そういう意味でも「日テレやるじゃないか」という感じですね。

こういう手法は「踊る大捜査線」の映画でやっていたことなので、それに比べるとちょっと劣りますが、それに通用するくらいの仕掛けはあると思います。

「ボイス 110緊急指令室」に頑張って欲しいところ

こういう、展開を楽しむ系は「あなたの番です」のように完全オリジナルであればもっと面白いと思うのですが、「ボイス 110緊急指令室」は韓国のドラマが原作なんですね。

すでに原作ドラマがあるというのを変えることができないのですが、すでに脚本の順番を変えたりしているので、今後も原作ドラマの内容を変更していって欲しいと思います。

犯人が伊勢谷友介で、手塚とおるがダミーであることはネタバレを見ればわかってしまいます。

しかしそうではなく、ここから二転三転してくれると見る方は非常に楽しめると思います。

Huluで原作ドラマを見れば、展開がわかってしまうのであればリメイクする意味がありません。

日本版を見る意味は一切ないんです。

YOUも演技が下手だし、石橋菜津美も新人でまだまだ見れる演技ではないし、増田貴久も可愛いだけで、伊勢谷友介以外主人公の二人も勢いだけなんです。

唯一朝ドラの田村健太郎が良い味出している程度のドラマだと、韓国ドラマの独特な雰囲気の方が相当見応えがあると思います。

ここで視聴者の心を惹きつけるには、原作ドラマにはない展開を出してきて欲しいんですね。

たとえば黒幕である伊勢谷友介は大富豪の御曹司だというネタバレですが、そうではなく日本ぽいベンチャー企業の実業家だったりするとオリジナリティがあると思います。

さらに韓国版は16話もあり非常に長いので、オリジナルな話を組み込んで、最後だけ繋げるとかこれからいくらでもスタッフの力量でチェンジできると思います。

このドラマの醍醐味である、被害者が加害者にどんどん追い込まれていくハラハラ感だけは逸脱せず、オリジナル脚本を脚色し、日本ぽくしていって欲しいです。

そうすれば、「あなたの番です」とセットで、ドラマファンは考察し拡散してくれるのではないでしょうか。

今「ボイス 110緊急指令室」の視聴率は、「あなたの番です」より高いです。

これは土曜の夜だからです。

日曜の夜に「ボイス 110緊急指令室」が放送されていたら、同じ結果にはなっていません。

みんな月曜日に備えて早く寝なければなりませんから。

ドラマとしては「あなたの番です」の方が50倍は面白いです。

これからどうオリジナリティを出せるかが非常に重要だと思います。

次回5話は、マンションのどこかの一室で腹部を刺された子どもが親から隠れて洗濯機の中で通報してきたという、非常にサバイバルで面白い設定です。

これがどのように展開していくのか、黒幕がどう絡んでいくのか、非常に見ものだと思います。

ぜひ視聴者がワクワクする展開を描いてくれれば幸いです。