Mr.Children「口笛」歌詞の意味(解釈)とは?

Mr.Children

Mr.Childrenの「口笛」は、2000年にリリースされたシングルです。

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ノンタイアップながらも初週32.7万枚を売り上げました。

でもミリオンにはならず、累計約80万枚に留まっています。

ですが、ファンの投票ではいつも上位にランクインする、今も愛される名曲です。

Mr.Childrenの「口笛」は、どのような歌だったのでしょうか。

Mr.Children「口笛」歌詞

作詞・作曲:桜井和寿

頼り無く二つ並んだ不揃いの影が
北風に揺れながら延びてく
凸凹のまま膨らんだ君への想いは
この胸のほころびから顔を出した

口笛を遠く 永遠に祈る様に遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように

無造作にさげた鞄にタネが詰まっていて
手品の様 ひねた僕を笑わせるよ
形あるものは次第に姿を消すけれど
君がくれた この温もりは消せないさ

いつもは素通りしてたベンチに座り 見渡せば
よどんだ街の景色さえ ごらん 愛しさに満ちてる

ああ 雨上がりの遠くの空に虹が架かったなら
戸惑いや 不安など 簡単に吹き飛ばせそうなのに
乾いた風に口笛は 澄み渡ってゆく
まるで世界中を優しく包み込むように

子供の頃に
夢中で探してたものが
ほら 今 目の前で手を広げている
怖がらないで踏み出しておいで

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人で笑いながら
優しく響くあの口笛のように

Mr.Children「口笛」歌詞の意味考察

Mr.Childrenの「口笛」は、「二人で一緒に優しく生きていこう」と歌った曲です。

ミスチルファン歴20年、歌詞考察歴2年の私が、Mr.Childrenの「口笛」の歌詞の意味を考察していきます。

頼り無く二つ並んだ不揃いの影が
北風に揺れながら延びてく
凸凹のまま膨らんだ君への想いは
この胸のほころびから顔を出した

これは冬の一ページなのかもしれません。

不揃いとあるので身長差のあるカップルのようです。

冬の夕方、二人で歩いています。

ほころびとは変化が生じて整合性を失うことを指します。

君への想いはいびつな形をしていると言っています。

自分でもそれを、ある特定の形に表現できない想いのようです。

そんな想いが自分の胸からはみ出して、顔を覗かせたと言っています。

この一節だけでも本当に深い意味を成しています。

不揃い、凸凹、ほころびなど不完全や、いびつといった言葉をあえて重ねている部分に、どんな意図があるのかわかりませんが、私は”未熟さ”を感じました。

これらの表現は全て、君への想いを表しているように思います。

一緒に歩いているけれど、二人はまだ友達の関係なのかもしれません。

口笛を遠く 永遠に祈る様に遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ

「言葉では心に訴えかけることができにくい」と、言っているように思います。

その点では「口笛」を吹いた方が伝わるものがあるのかもしれません。

この歌の真意はここにあるような気がします。

この世界には言葉では、表現できないものがあるのかもしれません。

”言葉”というものは、万人に通じるものですが、”自分の言葉”ではありません。

その”言葉”では、伝えられない感情を、主人公は口笛で表現しようとしたのではないでしょうか。

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように

畦道(あぜみち)は、「田と田の間の細い道」のことです。

畦道のイメージ

二人は畦道を歩いていましたが、立ち止まったようです。

それは何かの決心をした瞬間なのかもしれません。

二人は手を繋ぎながら愛を確かめ合ってるのかもしれません。

なぜならどんなに辛いことがあったとしても、君という存在を感じるだけで、潤されることを知っているからです。

そんな回復の瞬間が日常から消えることを拒んでいるのではないでしょうか。

無造作にさげた鞄にタネが詰まっていて
手品の様 ひねた僕を笑わせるよ
形あるものは次第に姿を消すけれど
君がくれた この温もりは消せないさ

「君はどうして僕をそんなにも幸せにしてくれるのか」と、考えているのかもしれません。

もしかすると、君がさげた鞄の中に、何か”秘密”が隠されているのかもしれないと考えてしまうほど不思議なのです。

愛というものは消えることはありません。

愛は永遠なのです。

それはいつまでも心の中を熱くしてくれるものなのかもしれません。

いつもは素通りしてたベンチに座り 見渡せば
よどんだ街の景色さえ ごらん 愛しさに満ちてる

いつもと違うことをすると、新鮮に感じることがあります。

それはなんの価値もないと思っていたことから、もらえることもあります。

ひょんなことから幸せはやってくるものです。

きっとそれは二人だったら結構頻繁に訪れるのではないでしょうか。

二人でベンチに座って街を眺めてみると、辛い日常がとても綺麗に見えます。

この部分もとても深い表現です。

二人で一緒に歩んでいれば、汚い世界も美しく見えてくるのです。

愛する人と一緒なら、しんどいことも越えていけるのかもしれません。

ああ 雨上がりの遠くの空に虹が架かったなら
戸惑いや 不安など 簡単に吹き飛ばせそうなのに
乾いた風に口笛は 澄み渡ってゆく
まるで世界中を優しく包み込むように

広い風景のイメージ

もしも辛い時にそれを一新してくれるような、楽しいニュースが飛び込んできたら、気分は一気にクリアになるります。

でもそんなことはそう起きることではありません。

口笛を吹くだけで、幸せなことを呼び込んでくれるかもしれないのです。

本当はちょっとしたことで、人生は明るくなるのかもしれなません。

口笛を吹くような簡単なことで、人生は好転するのです。

子供の頃に
夢中で探してたものが
ほら 今 目の前で手を広げている
怖がらないで踏み出しておいで

二人なら怖くないから、勇気を出して、今までできなかったことをやってみようと言ってくれている気がします。

大人になった今、やりたいことを全てできるようになった今、子どもの頃にはできなかったことがあなたにはできるのです。

「夢にチャレンジする」こともいいでしょう。

やり残していた、”本当にやりたかったこと”をするのもいいでしょう。

今のあなたには、なんだってできるはずです。

それに挑戦することで、きっとあなたの人生は色づくのです。

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人で笑いながら
優しく響くあの口笛のように

二人は人生を一変させるような、些細な存在になれればいいと言っているのかもしれません。

そういう存在になりたいのです。

口笛という言葉が三回出てきました。

言葉では届かない確かな想いを伝えるもの、人生を一変させるようないい影響、そして優しく人を包み込むような、そんな存在になりたいと重ねています。

きっとふたりは、帰り道いろんな夢を語りながら帰っていったのではないでしょうか。

とても素敵な曲だと思います。

タイトルの意味

タイトルの「口笛」とは様々な意味を持っていると思います。

感情を伝える言葉よりも確かなもの、人生を一変させるようないい影響、そんな魔法のようなものはもしかすると気づかないところに、簡単に植わっているものなのかもしれません。

それはあなたという存在であったり、笑顔という幸せの象徴であったり、そういった人間が持つ些細なものの中に、実は幸せの種が含まれていると言ってくれているような気がします。

そしてどうせならば、人にいい影響を与えられる存在でありたいねと、そう言っているのではないでしょうか。

桜井さんがこの曲を思いついた経緯

私は「口笛」を聴き、桜井さんがこの曲を思いついた情景が浮かんできました。

きっと桜井さんは、田畑の多い田園風景で、口笛を吹いたのかもしれません。

夕焼けが光るとても素敵な景色の中、口笛はすっと広い景色の中を駆け抜けていったのです。

素敵な田園風景

その時のなんとも言えない感情が心の中から込み上げてきたのではないでしょうか。

桜井さんはそれを曲にしたのではないかと思います。