米津玄師「Paper Flower」歌詞の意味(解釈)とは?

米津玄師

米津玄師さんの「Paper Flower」は「Lemon」のカップリング曲です。

(上気動画の30分49秒くらいから流れます。)

米津玄師さんの「Paper Flower」はどのような曲なのでしょうか。

米津玄師「Paper Flower」歌詞

作詞:米津玄師
作曲:米津玄師

言葉が出ない 何をしていても 最後に残るのは グズついた 愛
祈るように眠る あなたを見ていた
車は向かう トンネルを通り ストローみたいに あなたの胃の 中へ
祈るように眠る あなたを見ていた

広告に悪意のグラフィティ ボコボコの自動販売機
知った風にはにかんでみたり 知らないふりでニヤついてみたり
陸橋の手すりに登り お月様眺めてふらり
ほころんだ空洞の中で ここだけが世界の終わり

言いたいことなんてそんなない 想像より二人はくだらない
白けた日々よ泡になれ ハレルヤ

目の前の思い出が消えていく
あの時あなたはなぜ泣いていたの?
花が落ちるスピードで歩いていく
止まることのないメリーゴーラウンド

寝室から出るとそこはまた寝室 部屋を出る自分の背中が見えた
祈るように眠る あなたを見ていた
清潔な空気で汚れてしまった 窓の外ブランコが揺れるお庭
祈るように眠る あなたを見ていた

遠くで湧き上がるコメディ その裏に隠したトラジティ
フィキサチーフで仕上げたヒューマニティ 巧妙に謳った神様のパロディ
7号線レイトショー帰り 全てがスロウになるあまり
喧騒さえ眠る最中で ここだけが世界の終わり

言いたいことなんてそんなない 想像より二人はくだらない
白けた日々よ泡になれ ハレルヤ

積み上げた塔が崩れていく
所詮その程度の知育玩具
私は未だにあなたへと
渡すブーケを作る陰気なデザイナー

目の前の思い出が消えていく
あの時あなたはなぜ泣いていたの?
花が落ちるスピードで歩いていく
止まることのないメリーゴーラウンド

積み上げた塔が崩れていく
所詮その程度の知育玩具
私は未だにあなたへと
渡すブーケを作る陰気なデザイナー

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米津玄師「Paper Flower」歌詞の意味考察

”言葉が出ない 何をしていても 最後に残るのは グズついた 愛
祈るように眠る あなたを見ていた
車は向かう トンネルを通り ストローみたいに あなたの胃の 中へ
祈るように眠る あなたを見ていた”

グズついた天気とは雨や曇りの日が2〜3日続くことを言います。

ですので、グズついた愛とはあまり良い愛ではないようです。

まだまだ実らない恋心を抱きながら、あなたの寝顔を見ているのかもしれません。

グズついた愛とはまだ実らない愛のことなのかもしれません。

”広告に悪意のグラフィティ ボコボコの自動販売機
知った風にはにかんでみたり 知らないふりでニヤついてみたり
陸橋の手すりに登り お月様眺めてふらり
ほころんだ空洞の中で ここだけが世界の終わり”

ぐちゃぐちゃな渋谷の夜明けを見ているような気分になります。

そこは世界の終わりなのかもしれません。

ほころんだは綻び(縫い目が解ける)の変形系です。

”言いたいことなんてそんなない 想像より二人はくだらない
白けた日々よ泡になれ ハレルヤ”

自分なんて本当は下らないのに、着飾っているだけだと言っているような気がします。

そんな偽りの日々はもう終わりにしたいのかもしれません。

”目の前の思い出が消えていく
あの時あなたはなぜ泣いていたの?
花が落ちるスピードで歩いていく
止まることのないメリーゴーラウンド”

とてもゆっくり進む風景が写し出されています。

なぜか無情な思いが伝わってくる歌詞です。

”寝室から出るとそこはまた寝室 部屋を出る自分の背中が見えた
祈るように眠る あなたを見ていた
清潔な空気で汚れてしまった 窓の外ブランコが揺れるお庭
祈るように眠る あなたを見ていた”

夢を見ているような錯覚に襲われます。

そんな眠気のある状態で、あなたの寝顔を見ているのかもしれません。

”遠くで湧き上がるコメディ その裏に隠したトラジティ
フィキサチーフで仕上げたヒューマニティ 巧妙に謳った神様のパロディ
7号線レイトショー帰り 全てがスロウになるあまり
喧騒さえ眠る最中で ここだけが世界の終わり”

トラジティとは悲劇のことです。

フィキサチーフとは絵が剥がれないように固めるための液です。

謳うとは褒め称えるという意味です。

喧騒とはうるさいことをさします。

遠くで誰かが笑っているのが聞こえますが、自分には関係ないのです。

もしかするとその笑いの理由は誰かの悲劇からできたのかもしれないのです。

キリストを褒め称えた絵画たちは静寂を呼びます。

それはまるで朝帰り、深夜4時頃の渋谷のようなのかもしれないのです。

そこは喧騒さえも眠っているように思えるのです。

”積み上げた塔が崩れていく
所詮その程度の知育玩具
私は未だにあなたへと
渡すブーケを作る陰気なデザイナー”

学校で学んだこと、会社で積み上げたもの、今までの生活なんて意味がないように思える早朝の渋谷なのです。

”目の前の思い出が消えていく
あの時あなたはなぜ泣いていたの?
花が落ちるスピードで歩いていく
止まることのないメリーゴーラウンド”

そんな静寂の中で、重い頭の中で考えることは普通の時に後回しにしていた、一番考えなければならなかったことなのかもしれません。

早朝の渋谷、重い頭で考えたのはあなたへの未練だったのかもしれません。

誰もが経験する始発の電車の清潔で汚い無の時間の雰囲気を描いたとても新しい歌です。

米津さんが「Paper Flower」に込めた想い

深夜の人が寝静まっている時間の空気感が好きで、その空気感を出そうと思って作ったようです。

まさにそういう空気感が伝わるとても新しい歌となっています。

タイトルの意味

「Paper Flower」とは紙の花という意味ですが、造花のことなのでしょうか。

造花を見ているとなんとも言えない気分になります。

深夜の街もそういうなんとも言えないような感情を呼び起こすものなのかもしれません。