【歌詞考察】正義とは何か?徳永英明「JUSTICE」

徳永英明

日本レコード大賞作詞賞を受賞した徳永英明さんの歌詞を考察しています。

2003年にリリースされた「JUSTICE」は徳永さんが正義について歌った歌詞となっています。

徳永英明「JUSTICE」歌詞

作詞:徳永英明
作曲:徳永英明

幾つか恋にも触れたけど
少しの名誉に酔ったけど
嘘と飾りで街の空には 矛盾がこだまする
素直な自分が恋しくて
都会のネオンに透かしたら
時代に向けた服を選んだ 大人になっていた

傷つくことが 傷つくことが
勇気と出会うなら
迷い歩いて 地図を辿れば 何かに出会うだろう

生まれた国さえ失って
無数の波間に漂って
広がる海に何を求めて 足跡刻むのか
テレビは言葉を伝えてる
彼らの叫びは伝わらず
駆け出しそうな気持ちをそっと 心に抱きしめた

失うことが 失うことが
明日を生きるなら
涙ほどいて 風を頼れば 何かに出会うだろう

傷つくことが 傷つくことが
勇気と出会うなら
迷い歩いて 地図を辿れば 何かに出会うだろう

失うことが 失うことが
明日を生きるなら
涙ほどいて 風を頼れば
瞳の中に きっと僅かな 本当の愛がある

徳永英明「JUSTICE」歌詞考察

この曲はとても難しく考えさせられる歌詞になっています。

徳永英明さんが言う正義とは一言では表すことはできないけれど、この歌詞の中に詰まっているのではないかと思います。

それは素直な自分の中だったり、迷い歩いて出会うものだったり、テレビが伝えない彼らの叫びだったり、涙をほどいた瞳の中に僅かに存在するのかもしれません。

そしてそんな一部の場所にしか正義が存在しないことを嘆いて歌った曲なのかもしません。

徳永英明「JUSTICE」歌詞難解なワード

”嘘と飾りで街の空には 矛盾がこだまする”

街は”嘘と飾り”が氾濫していて、”矛盾”だらけだと言っています。

いくつか恋をして、少しの名誉にも寄ったけど、たどり着いた先は偽りに満ちた都会の風景だったと揶揄しているのではないでしょうか。

そんな場所での恋や名誉はもしかするとなんの意味もないといっているのではないかと思います。

”素直な自分が恋しくて
都会のネオンに透かしたら
時代に向けた服を選んだ 大人になっていた”

そして少し立ち止まって、自分を客観的に見て見たら、自分も時代に溶け込んでいたと言っています。

これは偽りだらけの街に自分も溶け込んでいたということで、自分も偽りだと嘆いているのかもしれません。

”傷つくことが 傷つくことが
勇気と出会うなら
迷い歩いて 地図を辿れば 何かに出会うだろう”

傷つくことで、勇気と出会うのであれば、迷い歩いて、地図を辿れば、その先に何かに出会うだろうと言っています。

こちらで言っている何かとは勇気のように大切なもの、正義など、人生を生き抜くにおいて欠かせないものなのかもしれません。

”生まれた国さえ失って
無数の波間に漂って
広がる海に何を求めて 足跡刻むのか
テレビは言葉を伝えてる
彼らの叫びは伝わらず
駆け出しそうな気持ちをそっと 心に抱きしめた”

「故郷の記憶さえ薄れて、必死で働きもがきながら生きて、自分は何を刻むのか」と嘆いています。

「テレビは言葉を伝えているにも関わらず、大事な人の声は届けられない」とも言っています。

そんな状況を考えると駆け出してしまいそうになるけれど、そんな気持ちを抑えたと言っています。

この部分は仕事をすることで経験する正義とは言えないものに直面し、逃げ出したくなる若者の気持ちを表現しているのではないでしょうか。

”失うことが 失うことが

明日を生きるなら
涙ほどいて 風を頼れば 何かに出会うだろう”

そして失うことで、明日を生きられるのであれば、涙を吹いて、風に頼れば何かに出会うだろうと言っています。

これは現代社会の現状を嘆き揶揄している歌詞なのかもしれません。

何かを失わなければ、明日を生きられないのであれば、涙を吹いて、途方にくれれば、何か大切な物に出会うだろうと言っているのです。

つまり正義を捨てて生きれば、明日を生きられるのであれば、辛い思いをかき消して、もがけば何か”大切なもの”に出会うだろうと言っています。そう、そんなことで手に入れたものなど、偽りで、なんの価値もないものだと言っているのです。

そしてそんな時、流した涙の中にこそ本当に大切なもの、僅かな愛があるのかもしれません。

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まとめ

この歌詞は本当に深く、心に響く名曲となっています。

こんな名曲を知らないで生きていいたことが恥ずかしいくらい、上質な楽曲となっています。