徳永英明「春の雪」歌詞の意味(解釈)とは?

徳永英明

日本レコード大賞作詩賞を受賞する徳永英明さん。

徳永英明さんの「春の雪」という歌詞がレコード大賞級に深く、素晴らしい歌詞だったので、紹介します。

徳永英明「春の雪」歌詞

作詞・作曲:徳永英明

もし今夜この街に
不似合いな雪がつもったなら
足跡のない公園を
僕と歩いてみないかい

君のこと誘うための
口実をずっと探していた
温もりを分け合いながら
二人の距離を縮めよう

白い雪がすべてを隠し
遠い足跡消してゆくなら
ずっと忘れないよう今を
春の雪に閉じ込めていって

心だけはどこにでも
自由に飛んでゆけるから
大切なことは君自身が
いつも幸せであること

小さな石につまずいては
臆病になっていただけさ
君らしく歩けばいいよ
僕がいつも見守ってゆくから

白い雪がすべてを隠し
遠い足跡消してゆくなら
ずっと忘れないよう今を
春の雪に閉じ込めていって

過ちを繰り返しながら
大事なことに気づき始める
過ぎてしまった苦い日々よ
春の雪に溶けだしていって

春の雪に溶けだしていって

徳永英明「春の雪」歌詞考察

恋人が何か苦しんでいることが伺えます。

雪はその苦難の原因とそれによって冷たくなった心を指しているのではないでしょうか。

序盤からとても美しい歌詞が鳴り響きます。

”もし今夜この街に
不似合いな雪がつもったなら
足跡のない公園を
僕と歩いてみないかい”

こう切り出した僕は、それを君と話をするための口実だと言っています。

足跡は今までの軌跡を指しています。

この場合は苦難の軌跡です。

「それを春に降る奇跡的な雪がもしも消してくれたなら」と言っています。

”小さな石につまずいては
臆病になっていただけさ
君らしく歩けばいいよ
僕がいつも見守ってゆくから”

過去の苦難はほんの些細なことだから、気にしなくていいよと励ましています。

僕は彼女の苦悩を包む雪のように、いつも寄り添っていると言っているのです。

ここで雪は苦難の象徴から暖かい包容力へと変化しています。

さらに

”過ちを繰り返しながら
大事なことに気づき始める
過ぎてしまった苦い日々よ
春の雪に溶けだしていって”

雪が溶けることを心が回復することのたとえとして使い、雪の新たな一面を映し出しています。

最後にもう一度、春の雪に溶けだしていってと言っています。

このようにこの歌詞は雪を様々な感情に乗せ、様々な角度から捉えて擬態化しています。

雪の積もる美しい情景を見ながら、恋人を癒そうと必死で思案している僕の姿がとても美しく描き出されています。

この歌詞は徳永英明さんの歌詞の中でも、最高級の歌詞と言っていいと思います。