徳永英明「あなただけにしか素顔は見せない」歌詞考察

徳永英明

「あなただけにしか素顔は見せない」という曲はとても心に染みるメロディです。

とても良い曲ですが、歌詞が難解です。

何度もなんども読み直して理解した歌詞です。

まだ読み取れていない部分もあるかもしれませんが、書いていきます。

「あなただけにしか素顔は見せない」歌詞

作詞・作曲:徳永英明

約束し合った約束なんて
破られる為にあるのなら
信じる気持ち確かめ合った
この気持ちはどこにぶつければいい

愛されるから
愛されるから
小さな世界にいるよ
愛されるなら
愛されるなら
羽根を背中につけとくしかない

人の気持ちは
崩れやすい だから
昨日と今日の間を
僕は生きる あなただけにしか
もう素顔は見せない

愛という力はとっても強い
ものだって思うけれど
やさしさがある受け止めている
それが愛だと言うには物足りないよ

哀しくたって
哀しくたって
笑えばいいって言うけど
傷だらけの胸
感じ取ってくれたら
笑えばいいが素直に聞けるだろう

生き方なんて
わがままでもいいんだ
何を怯えているの
君は君でいい

愛されるから
愛されるから
小さな世界にいるよ
愛されるなら
愛されるなら
羽根を背中につけとくしかない

重ね始めた
記憶なんて追わない
明日を生きてゆきたい
僕は生きる あなただけにしか
もう素顔は見せない
もう素顔は見せない

「あなただけにしか素顔は見せない」歌詞考察

私はこの歌詞は心に傷を追っている人へのメッセージだと解釈しました。

何か辛い過去を経験した人が小さな世界に閉じこもっている、それをどうにかして励まそうとしている人が側にいる。

最後、その人にだけに素顔を見せると言っています。これはどういう意味なのでしょうか。

それでは紐解いていきます。

初めの段落で

”約束し合った約束なんて
破られる為にあるのなら
信じる気持ち確かめ合った
この気持ちはどこにぶつければいい”

この部分は何度も心を開かせようと頑張っているが、なかなか心を開いてくれない人のことを書いているように思います。

あるいはこれが僕が心に傷を負った理由かもしれません。

その後の”愛されるから 小さな世界にいるよ 愛されるなら 羽を背中につけとくしかない”

この部分は僕は十分愛されたから早く旅立ったほうがいいと言っているのです。

そして、心の傷ついた人が言います。

”人の気持ちは
崩れやすい だから
昨日と今日の間を
僕は生きる あなただけにしか
もう素顔は見せない”

これは外へ出る決心を持てないまだ傷ついた心情を表しています

”昨日と今日の間を僕は生きる”

これは昨日でもない今日でもないどこでもない時間を生きているという意味です。

つまり傷ついているからまだ、世界についていけないよと言っているのです。

心が傷ついているから、昨日起きたことをまだ消化しきれていない。

だから今日を生きる準備もできていないんだよ。と言っています。

だからそれでも支えてくれるあなただけにしか素顔を見せられないということでしょう。

”愛という力はとっても強い
ものだって思うけれど
やさしさがある受け止めている
それが愛だと言うには物足りないよ”

こちらは愛はそんなに単純なものではないよという意味ですね。

簡単に言葉では言い表すことのできないものだよと。どんなに励まされても私の心は回復しないという意味です。

”哀しくたって
哀しくたって
笑えばいいって言うけど
傷だらけの胸
感じ取ってくれたら
笑えばいいが素直に聞けるだろう”

そしてここがとても難解です。

簡単に笑えばいいっていうけれど、そんな簡単に笑えばいいなんて言わないでほしい。

だけど、真剣に私の気持ちを理解した上で笑えばいいと言ってくれているのなら、それも素直に聞けると言っています。

実はこの笑えばいいという言葉が一番心を癒した言葉だったのかもしれません

本当に苦しくて悩んでいるときは笑顔というものは自分の心情から一番離れた場所にあると思います。

そんなとき、笑ってだとか、笑顔を見せてと言われるとふっと辛さを忘れるというそんな経験をしたことはないでしょうか。

そして彼はその後も励ましています。

そして少しだけ立ち直り始めた心は

”重ね始めた
記憶なんて追わない
明日を生きてゆきたい
僕は生きる”と言っています。

記憶なんて追わない。つまり過去の辛い記憶はもう考えない。

明日を生きてゆきたい、僕は生きるということです。

ここで僕は生きると言っているように、もしかすると僕は死にたいと思っていたのかもしれません。

そういうときは過去に起きた辛い出来事ばかり頭に過ぎるものです。

僕はもう過去の出来事をかえりみないで明日を生きてゆきたい

そう、明日を生きてゆく準備ができたということです。

そしてこう続きます。

”あなただけにしか
もう素顔は見せない
もう素顔は見せない”

これは決してあなただけにしか素顔を見せないというわけではありません。

あなたに素顔を見せれるようになったのだから、またここから色んな広がりがあるよという意味です。

傷ついた心を癒すのはとても時間がかかります。

そんなとき、いつも寄り添ってくれるあなたなのような存在はとてもありがたいものです。

この僕はあなたが寄り添っていてくれただけでも幸せだったのかもしれません。

徳永さんは傷ついた心を持った僕のあなたになりたいのかもしれません。