【歌詞考察】徳永英明「バトン」の歌詞の意味(解釈)とは?

徳永英明

徳永英明さんのバトンが日本レコード大賞を受賞しました。

この歌詞は確かに考え推敲するに値する歌詞だったので、考察していきたいと思います。

徳永英明「バトン」歌詞

作詞・作曲:徳永英明

かっこ悪くていい
何を言われてもいい
僕にはできないって、心のまま伝えてみな

大人だからなんなの?
好きな人のためなの?
自身がないのなら、その気持ちを大事にして

夜空が開けてゆくよ
背中が僕の希望
期待というバトン、いつもつなげることできなくて

ゴールが近づく頃
笑顔になれるのなら
不安だらけだよと
負けそうな時には、その気持ちに寄り添ってて

生きるという未来に
勇気を置いてゆこう
立ち止まる数だけ
楽しめばいい

忘れようと決めても
あの日を思い出してる
時間は止まっても
星たちは動き続けてゆくんだ

夜空が開けてゆくよ
背中が僕の希望
期待というバトン、いつもつなげることできなくて

ゴールが近づく頃
笑顔になれるのなら
不安だらけだよと
微笑む僕に

また逢いましょう

徳永英明「バトン」歌詞の意味考察

この詩はメロディも歌詞も同じことを言っています。
初めはとても難解でした。
なぜなら、できない。っていいなよと言っているからです。
これは今まで聞いたことのないことです。

できないって言っていいんだよ。
それが本心ならしょうがないじゃないか。
大人だったらできないといけないの?
そんなことないでしょ?
好きな人のためなら絶対にできないといけないの?
そうじゃないでしょ?

とこれはとても弱い人間の言っていることにのように見えます。
しかしこれが評価されたということは
今まで、こういうかっこ悪い心境や、負けの心境を誰も歌詞にしなかったからではないでしょうか。
そういう凄さを評価しているのではないかと思います。

この歌詞にはもう一つの凄さが感じられる一面があります。
この歌詞を書いた人は本当にすごいものを描こうとしているということです。
ゴールが近づく頃、不安だらけだよ。と言っています。

これはその課題や創作物に対して、本気で向き合っているからこそ出る感情だと思います。

ああでもない、こうでもないと試行錯誤した結果
大丈夫かな、これで大丈夫かな。と本気で悩んでいる結果
こういう感情が生まれるのではないかと思うのです。

徳永英明さんという人はこの歌を通して
何かを生み出す、あるいは誰かに期待されている時の
不安や、焦りや、大変さを
一瞬一瞬に集中して、きちんと表現したのではないかと思います。

そして、この歌詞はただの負けた男の話ではなく
こういう締め切りに追われたり、何か大事な大仕事をしている人に対するエールとなっているのです。

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特に難解なワード・表現

”背中が僕の希望”
この表現はとても難解でした。
これは誰の背中を指しているのか。
背中というのは他人の背中なのだろうと思います。
その人はこの製作物を渡す相手ではないでしょうか。
これを渡す人の背中が自分の希望。
つまり、その背中に渡したら終わり。そして始まりであると言っているのです。

”生きるという未来に勇気を置いてゆこう”
この表現もとても難解でした。
なぜなら勇気は持っていくものだからです。
しかしおそらく、この場合の勇気はいいものという理解でいくと
勇気はいい時に使うもの
つまり、この際はいいものはできなかったから
勇気は置いてゆくと言っているのです。

そして、もう一方でもうすでに勇気を振り絞って作成したのだから
未来に持っていく勇気はない。
つまり、一生懸命死ぬ気で作成したと言っているのでしょう。

この二つの二面性を表現する難解なワードとなっています。

”時間は止まっても 星たちは動き続けてゆくんだ”
これはなんとなくわかる気がします。
いくら真剣に時間を止めようと思い
自分の時間を止めてみても
周りの世界は動いていく。
つまり、締め切りはどんどん近づいてくるということです。

静寂な夜。
時間が止まったような夜。
そんな夜に誰もいなくて、時間は止まったように思うかもしれないが
雲は流れ、星は動いているということです。

”また逢いましょう”

最大の難点である、この言葉はどういう意味なのでしょうか。

この言葉はどの歌詞にも属さない単独の意味を持つ言葉になっています。

こういう場合、強調効果があるのですが、徳永さんは何を訴えたかったのでしょうか。

考えられる思いとしては、また逢いましょう

これは続きがあるという意味です。

上の感情では、出来ない、いいものは。バトンをつなげることは出来ないと言っています。

にも関わらず、また逢いましょうと言っています。

これは製作物を出したというふうに捉えると、最後の望みをかけて言った言葉であるように思います。

自分の持てる力の最高のものを提出したから、評価してほしい。

もし評価してもらえるなら、また逢いましょう。

あるいは、製作物を提出していないのであれば、それでもまた仕事を一緒にしましょうという意味であると思います。

いずれにせよ、過去に勇気を置いてきたにも関わらず、まだ望みを持っているということを意味しています。

つまり、どんなに窮地に立たされてもこの人は望みを持っている。ということを言っているのでは無いでしょうか。

まだ望みはある。どんなことがあっても望みはあると。

まとめ

さて、昨今、難解でいろんな意味を持った深い歌詞というものは、姿を消したに等しいくらい無い世の中です。

かっこいい言葉を並べ、すぐに理解できる浅はかで直球な歌詞が多い中で、このように難しい歌詞を書くことはとても素晴らしいことであると思います。

こういった歌詞が増え、若者たちが推敲する日が来ることを願うばかりです。

この歌詞によって、音楽はまた新しい一歩を踏み出しました。

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