面白いドラマの共通点〜ドラマは要素を足すだけで面白くなる!TBSの日曜劇場の共通点とは?

Image by Oli Lynch from Pixabay
ドラマ

最近日本のドラマが面白く無くなっています。

深夜ドラマは面白くなさすぎて見る気にもなりません。

ゴールデンのドラマでも、イケメンと綺麗な女優さんを起用してあとは、取ってつけたようなシナリオだけ。

漫画原作なら売れると考えているのか、漫画原作のオンパレードです。

それでも視聴率は稼げず、才能のある人はどんどん他業界へ逃げて行ってしまいます。

しかしTBSのドラマだけはなぜかヒットを連発しているんですね。

TBSの日曜劇場は特にヒットの確率が高く、他の局の他の時間帯のドラマとは明らかにレベルが違います。

ではなぜTBSの日曜劇場だけヒットを連発できるんでしょうか。

それはTBSの日曜劇場のプロデューサーがヒットの法則を知っているからです。

こちらではドラマのヒットの法則を書いていきます。

この考え方は他のビジネスにも応用できるので、ドラマ以外のビジネスを行っている人にもきっと役立つ情報になります。

面白いドラマの共通点を知るにはヒット作の本質を紐解く

例えば「踊る大捜査線」はどうして爆発的にヒットしたんでしょうか。

未熟な主人公が必死で頑張ることで周りと協力して大きな問題を解決する

「踊る大捜査線」はメガヒットを記録しましたが、まだその後「踊る大捜査線」のエッセンスを受け継いだドラマは少ないです。

「踊る大捜査線」がヒットした要因は、常識にとらわれないとても優しく一生懸命で国民のことを第一に考えている、魅力的な主人公・青島刑事(織田裕二)が事件が起きたら一睡も寝ることなく戦うことです。

青島刑事は別に優秀な刑事ではありません。

頭がキレる秀才タイプでは決してありません。

でもなぜか国民は彼の頑張りを応援したくなります。

なぜなら彼は周りの多くの人を信じ、協力しながら事件を解決するからです。

このエッセンスは他にも横展開できます。

実はこの「踊る大捜査線」に近しいドラマがあるんですね。

それは「コード・ブルー」です。

コード・ブルーは天才で優秀な主人公・藍沢(山下智久)が周りのフェローを信じながら力を合わせて、大きな事故に立ち向かう姿が描かれています。

この2つに共通する点は、弱い人間が周りと協力して必死で難題に立ち向かうというストーリーなんですね。

もしもこのエッセンスにフジテレビが気づいているのであれば、これからもこのエッセンスを横展開するだけで、次々にヒット作を放出できるかもしれません。

もしかすると今、「SUITS(スーツ)」で新たなチーム戦略を行おうとしているのかもしれません。

ただ日本人は規模の大きいものが大好きなので、弁護士という仕事でそこをどうキャッチできるかが問題になってきます。

しかしフジテレビのドラマに重要なのは、未熟で弱い主人公が必死に頑張って周りを巻き込んでやがて大きな問題を解決するということなんです。

このエッセンスを知っていれば、ヒット作は無限に作ることができます。

弱いものだって頑張れば大きな的をやっつけられる!

では他にヒットしたドラマを考えていきます。

それが「半沢直樹」ですね。

さて半沢直樹ももうすぐシーズン2がスタートする注目作ですね。

このドラマはどうしてヒットしたんでしょうか。

このドラマのエッセンスを紐解くと、どうしてTBSの日曜劇場がヒットしているのかがわかってきます。

答えはとてもシンプルでした。

「半沢直樹」で重要な要素は、半沢直樹が普通の社員だということです。

別にすごく優秀な社員ではありません。

どこにでもいる普通の一社員なんです。

しかし1つだけ違う部分があります。

それは絶対に諦めないことです。

諦めが悪い社員なんですね。

左遷されたり、降格させられても半沢直樹は絶対に倒れることがありません。

上司の大和田常務は不正をしながらも、のうのうと会社で地位を築いています。

こういうことは現代社会の常識です。

大抵トップにいる人は、他人の利益を軽視し、自分の利益をあげることに奔走するんです。

そんな上司に歯向かえば、左遷されたり降格される。

あるいは嫌がらせにあってクビになることもあります。

半沢直樹はたとえ左遷されようとも、悪に立ち向かう正義を貫きました。

そして重要なことはどんなに自身に危機が起きようとも正義を貫き前に進めば、もしかしたら巨大な悪を倒せるかもしれないという望みを与えるストーリー作りです。

これが日曜劇場やTBSドラマのエッセンスになっています。

例えば、全クールでヒットした「テセウスの船」。

これも過去を変えたいと思った冤罪人の家族が過去にタイムスリップして悪を封じ込めるという話です。

現実ではタイムスリップすることはできません。

ですので、これは現実では不可能ですが、たとえそうだとしても、視聴者は引き込まれていきました。

ドラマがヒットするかどうかはありえるかあり得ないかではなかったんです。

ヒットに必要なのは、不可能に思えることにも果敢にチャレンジする弱き普通の人を描くことだったんです。

これは同じくTBSのドラマ「恋はつづくよどこまでも」でも同じことが言えます。

「恋はつづくよどこまでも」は、明らかに結ばれるはずのない魔王と普通のナース佐倉の恋が描かれています。

ここには望みが著しく低いミッションを、持ち前のキャラクターと誠実な精神で可能に変えたラブストーリーが描かれているんです。

国民はこういう誠実性や正義感が、不可能を可能にするストーリーに没頭してしまう性質があるんです。

どんなに苦しい状況でも最上の愛がそれを救う

さらに大ヒットを記録した「義母と娘のブルース」がなぜ注目を集めたのかを書いていきます。

「義母と娘のブルース」は病に侵され両親を失った不幸な境遇の少女を、正義感と優秀性を兼ね備えた主人公・亜希子さんが苦悩に立ち向かいながら本当の愛を示すというエッセンスがあります。

これはたとえどんなに苦しい状況があったとしても、最上の愛があればその苦悩をも幸せに変えられると訴えた作品です。

そしてその最上の愛とは他人からも得られる可能性があるんだということですね。

たとえ血が繋がっていなくても、愛は人を通じて与えられる。

ちなみにこのエッセンスは「スター・ウォーズ」の最新作でも使用されています。

身寄りをなくした主人公のレイが、伝説のジェダイ・ルークとその妹レイアによる愛で、世界を救うパワーを得るという物語です。

このようにエッセンスはドラマをヒットに導く要素なんです。

他にも要素が多様に使われいてるものがたくさんあります。

例えば能力系の物語ですね。

これはハリウッド映画でも日本のドラマでも、漫画でも使用されています。

人間はこの能力系というエッセンスを、どんなに使用されても飽きることはないようです。

「X-MEN」「アベンジャーズ」「ワンピース」「SPEC」「僕のヒーローアカデミア」などなど様々な作品でこのエッセンスが使用されています。

ですので、これからも恋愛ドラマや医療ドラマなどなど数々のドラマで使用されていくことでしょう。

【まとめ】面白いドラマの共通点〜ドラマは要素を足すだけで面白くなる

今まで上げてきたように、ヒットするドラマには一定の法則があることがわかりました。

逆を言えばこの要素を少し足すだけでヒットする可能性が上がるということです。

その逆も然りなんですね。

もし性格の悪い人を主人公にしたいのであれば、そこにちょっとした正義感や人を巻き込んでしまうという性格を足してあげれば人は食いつくかもしれません。

そして他にもこのヒットの要因になるエッセンスはたくさんあります。

例えば、今若者に大受けしている「チャンネルがーどまん」は本当にiPhoneを壊したり家を破壊したりしてしまうようです。

もちろんこれは危ないのでやってはいけないことだと思いますが、今はこんなことでもビジネスになる時代です。

そういうことから学べることは破天荒性や修羅場などなんですね。

でもこのエッセンスはすでに多くの脚本家がすでに知っていたエッセンスです。

がーどまんはそれをYouTubeという別の媒体を使用して行いました。

別にやっていることは従来のドラマと変わらないことなんです。

大事なのは新しい見せ方です。

ドラマを面白くするにはこのエッセンスたちを、いかに人に気づかれないよう注入するかということが重要です。。

ぜひこのエッセンスや本質というものに注目してビジネスを展開してください。

そうすると今までと違う世界が見えてくるかもしれません!