家入レオ「未完成」歌詞の意味とは?〜「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(Season4)主題歌

家入レオ

家入レオさんの「未完成」は、ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(Season4)の主題歌です。

家入レオさんの「未完成」は、どのような曲なのでしょうか。

家入レオさんの「未完成」の意味を、歌詞考察歴3年になる私が考察します。

家入レオ「未完成」歌詞

作詞:岡嶋かな多、家入レオ
作曲:久保田真悟(Jazzin’park)

愛を止めて 僕から逃げて
壊して欲しいよ 全部 全部
過去も捨てて 笑い飛ばして
いいよ いいよ いいよ

「嘘つき」って言って 無論 突き放して
もう夢見ないように
行き過ぎた感情 暴れ回るなら
いっそ 世界から 消しっ去っていいのに

僕はなんて 未完成
どうしたら良いか 分からないんだ
救えないなら 生まないで

愛を止めて 僕から逃げて
否定していいよ 全部 全部
このままだと 君を壊す
いいの? いいの? いいの?

二度と振り返らないで
上手く 幸せになってね
こんな僕が 愛してごめん。
もう 自由だよ

(公開された部分のみ)

家入レオ「未完成」歌詞の意味考察

家入レオさんの「未完成」の歌詞は、人間のその未熟性を歌った曲です。

それでは考察して行きます。

愛を止めて 僕から逃げて
壊して欲しいよ 全部 全部
過去も捨てて 笑い飛ばして
いいよ いいよ いいよ

主人公はこれを聞いている人に、すべて忘れて欲しいと思っているのです。

何もかも忘れて欲しい。

自分のことなんていいから、それよりもこれを伝えたい相手の幸せを願っているのかもしれません。

「嘘つき」って言って 無論 突き放して
もう夢見ないように
行き過ぎた感情 暴れ回るなら
いっそ 世界から 消しっ去っていいのに

自分のせいで、あなたを苦しめているのであれば、もう忘れて欲しいのです。

どうか私を忘れて欲しい。

なぜなら、私はあなたが苦しむのを見たくないから。

僕はなんて 未完成
どうしたら良いか 分からないんだ
救えないなら 生まないで

ここから主体が変わる気がします。

僕は未完成。

不完全で未熟だから、こんなに苦しんでいるのかもしれません。

こんなことになるなら、生まれてこなけりゃよかったと思っています。

それほどまでに、僕は今苦しんでいるのです。

それは僕が未完成だからなのかもしれません。

わかっています。

自分が未熟だということを。

でも、この不完全な感情を抑えることができないのです。

愛を止めて 僕から逃げて
否定していいよ 全部 全部
このままだと 君を壊す
いいの? いいの? いいの?

これ以上踏み込むと、私はあなたを傷つけてしまうかもしれません。

苦しむ君が見えているのです。

それでもいいのかと聞いています。

愛は憎しみを呼ぶのです。

幸せとは苦しみの反対で、表裏一体です。
愛は悪にもなるし、正義にもなります。

二度と振り返らないで
上手く 幸せになってね
こんな僕が 愛してごめん。
もう 自由だよ

だから、もう愛を忘れて欲しいのです。

私という呪縛から解放されて欲しいのです。

もうそういう時期です。

どうして君は、私から離れることができないのでしょうか。

あなたがこんなにも私を必要としてくれていることを、私はとても嬉しく思っています。

でも、もう忘れて欲しいのです。

あなたを願うからこそ。

家入レオ「未完成」歌詞は「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の井沢範人へのメッセージ

家入レオさんの「未完成」は、「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の主人公・井沢範人(沢村一樹)へのメッセージだと思います。

「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の主人公・井沢範人という人物とは?

「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の主人公・井沢範人は、事件に巻き込まれた愛する妻子を失いました。

その事件に関わった人を憎んでいます。

なぜなら、井沢は家族をとても愛していたからです。

家族を失った悲しみ、苦しみをどこに向ければいいのでしょう。

井沢は家に帰ると今でも、あの幸せだった日々のことを思い出してしまいます。
妻と娘が自分の手を引いて、家の中へと招いてくれます。
2人は自分を待ってくれていたのです。
疲れて帰ってきた、厳しい現実を忘れさせてくれる、唯一の救いだったのではないでしょうか。
そんな幸せを奪った人物を、井沢は許すことができません。

その気持ちが憎しみとなり、凶悪な犯罪を犯す人を許すことができなくなっているのです。

誰かが傷つくのを見ると、誰よりも耐えられなくなる。

”あの時できなかった怒り”が身体中から吹き出てくるのです。

「こんな人間が生きていていいわけがない」

だから殺さなければならないんだ。

そんなふうに思っているのではないでしょうか。

井沢がまるでそんなふうに思っているように描かれています。

井沢は非常に優秀な人物です。

しかし何をするかわからない。

暴走する。

見張りをつけて止めなければならない人物なのです。

愛は悪に変わる

「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」が描いているのは、どんなに善良な人であっても、状況が変われば悪になるということです。

どんなに美しい心を持っていたとしても、何かの拍子で悪になりうるのです。

  • 例えば、最愛の人を殺された
  • 大切な物を奪われた

それが耐え難い苦痛を招くことだったとしたら、人は凶器にもなり得るのです。

そしてそれはどんなに心優しい人であったとしても、変わることはありません。

たとえどんなに優れた人で、どんなに正義感の強い人物であったとしても、憎しみを抑えることはできないのではないでしょうか。

このドラマに出てくる犯罪者は、心優しい人物ばかりです。

しかし世界には凶悪な犯罪を犯し得る極悪人も存在します。

そういう人に巻き込まれた善良な人物は、苦しめらレルことにより悪へと変わってしまうのです。

ミハンの意義

だからこそ、ミハンは犯罪を防がなければなりません。

本当の悪は罰を受けなければなりません。

そして悪に巻き込まれた善良な市民が犯してしまいそうな犯罪は、未然に防がなければならないのです。

そうしなければ、また次の悪を生んでしまうからです。

そして本当は罪を犯すべきでない人が、罪を犯し不幸に陥ってしまうからです。

でもそんなミハンのエース・井沢こそが、自分の中に潜む憎しみと悪と戦っていたのです。

家入レオ「未完成」歌詞は井沢へ向けた、奥さんの愛のメッセージ

井沢範人の妻は、井沢が苦しむ姿を見たくないのです。

もう忘れて欲しいのです。

”忘れて新しい人生を歩んで欲しい”

なぜなら井沢は今、悪に染まっているように見えるからです。

もしも自分のことを忘れ、元の優しい夫に戻ることができるのであれば、それを願っているのです。

しかし井沢は奥さんと娘を忘れることができないからこそ、悩んでいるのです。

自分だって忘れたい。

もう新しいスタートを切りたい。

でもどうしても憎しみを抑えることができないのではないでしょうか。

井沢範人を救いたい

「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の主人公・井沢範人のような境遇の方は、少なくないのではないでしょうか。

  • 例えば愛する人に振られてしまって、ストーカーになってしまう人
  • 大切なものを奪われ取り返そうと、盗んだ人を陥れようと暴走する人
  • 自分の幸せな境遇を奪った自己中心的な権力者への復讐心

それは何年経っても消えることがないのかもしれません。

井沢範人は、もしかすると本当に町田博隆(ミハンのテストケースでの失敗を把握しながらも、自分の出世のために隠蔽を図り、その過程で井沢の妻子を死に追いやった人)を殺したのかもしれません。

井沢捜査のプロだからこそ、その事実を隠し通せているように描かれています。

井沢は過去に囚われています。

過去の幸せを取り戻すため、失った苦しみをぶつけるために、妻子殺しに関わった人を傷つけているのです。

そうしている時、自分を抑えられているような。

そうしている時こそ、何か意味を持っているようなそんな感覚があるのかもしれません。

しかしもしも本当に過去に囚われ、関わった人を傷つけているのだとすると、井沢のような人はとても哀れです。

人は過去に囚われてはいけないのです。

心理学者アルフレッド・アドラーは、「今ここに生きるべきだ」と言っています。

人生は線ではなく、点だと言っているのです。

人生に過去も未来もありません。

あるのは”今ここ”だけです。

今ここで何をするかだけなのです。

井沢は過去を生き過ぎています。

過去に囚われ今を生きることができなくなっています。

井沢にとって、今こことはミハンの捜査ではないでしょうか。

しかしそれも”過去”の出来事があったから行なっていることです。

井沢はもう過去を捨て、今を生きなければなりません。

今ここを生きなければならないのです。

そう新しい家族を見つけるために、今ここを生きるのです。

そうすれば、明るい未来が待っているのでないでしょうか。

過去を見過ぎてはいけません。

今だけを見るのです。

そしてその点は、気づいた時に線になるのです。