「俺のスカート、どこ行った?」9話あらすじ・感想〜「正義は剣じゃない盾です!」〜

ドラマ

ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」の9話のあらすじと感想を書いていきます。

原田先生は最後みんなを裏切るようなことを言ってしまいました。

あんなことを言ってしまったら、明智(永瀬廉)はまた大人を信用できなくなるのではないかと思います。

でも「俺のスカート、どこ行った?」の公式HP10話あらすじを見たら、先生は体調が悪かったとわかります。

こちらでは9話を見逃してしまった人のために、あらすじを書いておきます。

下の方に私の個人的な感想を書いています。

私はセクシャルマイノリティの人間なので、これは偏見ではありません。

「俺のスカート、どこ行った?」9話あらすじ

原田先生(古田新太)が明智秀一(永瀬廉(King & Prince))を殴っているような動画がSNSで拡散されてしまいました。

誰があげたのかわかりませんが、マスコミは原田先生がゲイで女装家で暴力を振るったヤバイ人だと報道しました。

それを見た生徒たちは事実を曲げて、原田先生が明智を殴ったように編集した誰かがいると話していました。

事実は7話のあらすじの通りです。

>>7話のあらすじを確認したい方はこちらへ

原田先生は明智をおかしな父親から守るために、ボクシングの対戦を開催しました。
本当は、大人を信用できなくなってしまった明智のために、自分は約束を守る大人だと伝えたものでした。
原田先生は謹慎処分となります。

それだけではおさまらず、寺尾綴(いとうせいこう)は退任に追い込まれました。

寺尾先生はダイバーシティ(LGBTなど多様な人材を積極的に採用しようという考え方)を推し進め原田先生を採用しましたが、原田先生が問題を起こしてしまったので責任を取る形になりました。

代わりに校長に就任したのは、矢野伸也(小市慢太郎)という古文の先生でした。

(この先生が問題の動画を編集した人物であることを前回まで視聴している視聴者は知っています。)

矢野先生は原田先生にも辞めてもらわないと、保護者に示しがつかないのではないかと言います。

矢野先生から「退職推奨同意書」を受け取った長井あゆみ(松下奈緒)先生は、謹慎中の原田先生の自宅へ向かいます。

原田先生が教師になった理由

長井先生は原田先生の自宅へ着くと、原田先生の体を気遣いながら、原田先生がどうして教師になったのかを聞きます。

原田先生はためらいましたが、長井先生がひいてくれないので、自分がなぜ教師になったのか伝えることにしました。

原田先生は中学生の時に好きになった先生(男性)がいました。

その先生は原田のぶおが足を怪我してしまい陸上を続けることができなくなってしまった時、のぶおに陸上以外にも楽しいことはたくさんあると教えてくれた人でした。

のぶおの中学の時の先生(松坂)は、茶道とか手品とかボクシングとか将棋とか陸上以外にも楽しいものはたくさんあると教えてくれたのです。

陸上がダメになってふさぎ込んでいたのぶおは、この先生のおかげでグレずに前向きな心を取り戻すことができたのかもしれません。

それでのぶおは先生を好きになってしまいました。

のぶおは松坂先生に告白します。

でも先生はのぶおの告白を断りました。

男を好きになる自分は変なやつかなと悩んだのぶおに、先生は「男が好きなら、男が好きでいいじゃないか」と言ってくれます。

何が悪いんだ、それの。だって好きなんだろう」と言ってくれるんですね。

原田先生が中学生の頃の話なので今から40年前のことだそうです。

世間にはゲイとかホモとかそういう言葉もなかったかもしれません。

そういう時代にこの教師はLGBTを否定しなかったんですね。

その後大人になった(27か28歳の頃)のぶおはやりたいこともなく、普通に当時の彼氏とダラダラ暮らしていたそうです。

そこへ松坂先生が亡くなってしまったことを知ります。

松坂先生の自宅で手を合わせていた時、松坂先生が死ぬ前にやりたかったこと(仏壇原田先生が書いているのと同じノートがありました)のなかに、「生徒は必ず卒業させる」という項目がありました。

松坂先生はそれを成し遂げられなかったようです。

原田先生は松坂先生の意思を引き継ぎ教師になった

原田先生は自分と同じように悩んでる生徒がいて、そんな生徒を松坂先生のように救ってあげたいと思い教師になったそうです。

でも原田先生は自身がゲイであることが生徒にバレてしまい、生徒からバッシングを受けいじめられてしまいます。

同じ頃仲の良かったレズビアンの女性と偽装結婚をしました。

これは自分がゲイだということを覆すためにしたことです。

原田先生が30代の頃はまだセクシャルマイノリティの人を差別する風習があったようです。

自分を偽って教師を続けた原田先生はすぐに教師を辞めてしまいます。

自分が好きなことを胸を張って表現できなくなってしまった自分が、子どもたちに教えることなどないと思ってしまったのかもしれません。

糸は実の子どもではなかった

その後、原田先生は自分らしく生きるために、レズビアンの親友と相談して施設から養子をもらったそうです。

それが糸ちゃんでした。

その後ゲイバーを開いたようです。

そしたら病気になったんですね。

原田先生はレズビアンの親友と糸ちゃんと一緒に家族として暮らしていたそうです。

でもレズビアンの親友は、8年前に亡くなりました。

原田先生はその後も浮気をせず、糸を大切に育てています。

原田先生の家族は全員赤の他人。

でもそこにちゃんと愛があれば、成立すると言います。

原田先生は「LGBTだろうが、普通の人だろうが、悪い人もいればいい人もいる」と言います。

「LGBTには変な人が多いとか考えたり報道したりするのは、偏見なのにどうしてそれを信じてしまう人がいるんだろう」と言っています。

長井先生は原田先生を守ることを決意する

原田先生の過去の話を聞いて長井先生は原田先生を守ること、そして寺尾先生を復帰させることを決意しました。

長井先生は別の教師にも協力を促し、原田先生と寺尾先生を復帰してもらうよう署名運動をしようと声をかけます。

同じ頃、豪林間学園高校の2年3組の生徒たちは動画のコントラストをいじったら、矢野先生の顔が写っている事を発見しました。

矢野先生が原田先生をおとしいれるために、動画を編集したと気づいた生徒たちは長井先生の行動に賛同し、他の教師たちと一緒に署名活動を始めます。

10万個の署名が集まり、長井先生たちは原田先生と寺尾校長を復帰させることに成功しました。

明智(永瀬廉)はマスコミを利用し会見を開き辛い過去を世間に公表するとともに、その過去から原田先生は自分を救ってくれたと訴えました。

矢野先生は寺尾先生への嫉妬心から、今回の動画で問題を偽装したそうです。

原田先生の危なっかしい指導が、いずれ学校に悪影響を与えるのではないかと心配していたのです。

原田先生は辞めると言う

無事復帰できた原田先生はみんなに感謝を伝えた後、教師を辞めると言います。

「他にもやりたいことがある」と、自分勝手な理由で学校を退くと言うのです。

それを聞いた明智(永瀬廉)は呆れた顔をしました。

明智(永瀬廉)は「勝手にすれば」という感じで突き放してしまいます。