スピッツ「夜を駆ける」歌詞の意味(解釈)とは?〜『ワールドトリガー』遊真のイメージ曲〜

スピッツ

スピッツの「夜を駆ける」は、『ワールドトリガー』という漫画の主人公の一人・空閑遊真のイメージ曲です。

(空閑遊真は白髪の少年です)

スピッツ「夜を駆ける」歌詞

作詞・作曲:草野正宗

研がない強がり 嘘で塗りかためた部屋
抜け出して見上げた夜空
よじれた金網を いつものように飛び越えて
硬い舗道を駆けていく

似てない僕らは 細い糸でつながっている
よくある赤いやつじゃなく
落ち合った場所は 大きな木もざわめき やんで
二人の呼吸の音だけが浸みていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

壁のラクガキ いつしか止まった時計が
永遠の自由を与える
転がった背中 冷たいコンクリートの感じ
甘くて苦いベロの先 もう一度

でたらめに描いた バラ色の想像図
西に稲妻 光る
夜を駆けていく 今は撃たないで
滅びの定め破って 駆けていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

スピッツ「夜を駆ける」歌詞の意味考察

スピッツの「夜を駆ける」は、「子どもの頃の気持ちを、忘れないでいて欲しい」と言っている曲なのではないでしょうか。

歌詞考察歴2年の私が、スピッツの「夜を駆ける」の歌詞の意味を考察していきます。

研がない強がり 嘘で塗りかためた部屋
抜け出して見上げた夜空
よじれた金網を いつものように飛び越えて
硬い舗道を駆けていく

別に強がりを主張したいわけではありません。

自分が生きるこの家っていうのは、「人間が作った虚構なのかな」と思います。

少年は廃墟(はいきょ)を目指して駆けていくのかもしれません。
ここではない外の世界へ。
どこか遠くへ。冒険をするために。
今じゃない自分を探すために?

似てない僕らは 細い糸でつながっている
よくある赤いやつじゃなく
落ち合った場所は 大きな木もざわめき やんで
二人の呼吸の音だけが浸みていく

僕らには本当は本質の魂の深い深いところで、ただ1つ繋がるものがあるのではないでしょうか。

本当はみんな気づいているけれど、言い出せない”気持ち”があるはずです。

それは運命の赤い糸と同じように、皆平等に心の中に存在しているのです。

木々が重なって鳴らす音を聴く時に感じる”感情”と同じように、呼吸だけに耳を傾けた時に導かれる”あの感覚”のように。

僕らはおそらく本当はどこかにまだ、”あの幼い時の記憶”を持っているはずなのです。

探究心好奇心冒険心

そういうワクワクとドキドキに満ちた心を。

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

誰もいない市街地、そこはまるで知らない世界に迷い込んだような不思議な空間でした。

そこには誰もいません。

僕らしかいないのです。

何だろう、奥に誰かがいるんだろうか

僕らはワクワクして進んでいくのです。

敵に見つかってしまうのかもしれません。

だから引き金は引きません。

でもいつかのために弾は取ってきます。

壁のラクガキ いつしか止まった時計が
永遠の自由を与える
転がった背中 冷たいコンクリートの感じ
甘くて苦いベロの先 もう一度

ガラクタのような残骸が散らばった汚い場所でも、そこには無限の自由が広がっていました。

”止まってしまった時計”はまたいつか動き出すかもしれませんし、ずっと止まったままかもしれません。

あらゆるものは想像を呼び覚まし、可能性を導いてくれます。

体で感じる感覚、誰もいない地面に転がった時に感じること、初めての食べ物、そういうまだ味わったことのない何かをもう一度体験してみたいのです。

今度は何があるのだろう。

どんな驚きがあるのだろう。

僕らはいつも冒険心で駆け抜けていきました。

でたらめに描いた バラ色の想像図
西に稲妻 光る
夜を駆けていく 今は撃たないで
滅びの定め破って 駆けていく

頭の中は想像力であふれています。

僕らは誰も思い描かない”自分だけの頭の中”で、何かを描いていたのかもしれません。

これから先も何が起きるかわかりません。

でもいつも心の中にあるのは、この”探究心“です。

ワクワクは止まりません。

ドキドキは制止できないのです。

自由を束縛してはいけません。

ルールで塗り固めてはいけないのです。

僕らの冒険は誰にも止められません。

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う
夜を駆けていく 今は撃たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

僕らはこれからもずっと夜を駆けていきます。

何があるかわかりません。

この先もその未来も

だから面白いのではないでしょうか。

「明日何しようかな」
「明日はどんなことが起きるのかな」

ずっと探しにいきます、本当の自分のあるべき場所を。

あの頃のように、君と一緒に、そう今大人になっても。

スピッツ「夜を駆ける」が伝えたいことを整理

スピッツの「夜を駆ける」は、何だかとても不思議な曲です。

子どもの頃の気持ちがすっと蘇ってきます。

歌詞に使われている「誰もいない市街地」や「転がった背中 冷たいコンクリートの感じ」など、子どもの頃に味わった何とも言えない感覚をすっと呼び覚ましてくれるんです。

僕たちはあの頃、感覚で生きていたのかもしれません。

あのワクワク感やドキドキ感は、誰もが味わうものなのではないでしょうか。

私は小学生の頃、学校の近くの廃墟で秘密基地を作って通っていたことを思い出しました。
ある時期は近所の友人たちと子猫を飼っていました。
ある時はどこかの工場に、みんなで入って遊んだこともありました。

そういった経験は今大人になった私の中にも生きているのかもしれません。

僕らはどうしてあんなにワクワクしていたのでしょうか。

どうしてあんなに楽しかったのでしょうか。

廃墟のイメージ

あの頃の気持ちを、そのまま今の(大人の)生活でも味わいたいです。

大人になっても、”生きていたい”のです、あのワクワクやドキドキ感と一緒に。

大人になったらできませんかね?

そんなドキドキ感を味わう生活なんて。

ワールドトリガーとは?

スピッツの「夜を駆ける」は、『ワールドトリガー』という漫画の主人公の一人・空閑遊真(くがゆうま)のイメージ曲だとされ、非常に話題になりました。

2019年6月現在で、ツイートは9,000回以上リツイートされています。

すごい反響です。

『ワールドトリガー』とは、葦原大介の漫画で2013年11号から2018年52号まで「週刊少年ジャンプ」掲載されていました。

28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開き、門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる”怪物”が現れ出します。

近界民は、界境防衛機関「ボーダー」という団体によって撃退されていたので、三門市の人々は普通の生活を送ることができていました。

そこへ空閑遊真という近界民がやってきてから、話がスタートします。

スピッツ「夜を駆ける」とは?

スピッツの「夜を駆ける」は、2002年のアルバム『三日月ロック』に収録されている曲です。

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『三日月ロック』には、他に「遥か」や「ハネモノ」などが収録されています。