【米津玄師さん人気の理由】それはその曲がブランド品のように手が、かけられているから

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米津玄師

米津玄師さんの「Lemon」は2018年3月14日の発売以来、iTunesランキングでほぼずっと5位以内に位置しています。

宇多田ヒカルさんやDA PUNPさんなどが一位を奪取しても何日か経つとまた「Lemon」が上がってくるのです。

どうしてこんなことが起きているのでしょうか。

どうして米津玄師さんに多くの人は魅了されてしまうのでしょうか。

その理由を考察していきたいと思います。

寂しい孤独感

米津さんの声はどこか孤独ややるせなさ寂しさを呼び起こさせます。

それはどうしてかわかりませんが、米津さん自身が本当に暗く孤独な人だからではないかと思いました。

彼の根底にある、孤独な感情が歌として私たちの胸にがっつり入り込んでくるのではないかと思うのです。

この感覚は尾崎豊さんと似ている気がします。

やるせない、耐えきれないほどの不安が私たちの心を本気にさせるのではないかと思うのです。

大ヒット曲となった「Lemon」は死別した人へ想いを馳せた曲だと解釈できます。

この曲を聴くと、どうしても悲しい気持ちになります。

寂しい辛いそういったことを端的に伝えたいと思ったメロディはどうしても、私たちの心の奥の扉を悲しいまでに触ってくるのです。

なぜか涙が出てしまうのは、この人の悲しみが本当だからなのではないでしょうか。

この方は本当に辛いことを経験したからこそ、その想いが胸の中に染み込んでくるのです。

この方が奏でるメロディは見せかけのものではなく、本当の思いなのです。

歌詞で尋常じゃない推敲力を表現

この方のメロディがどうとか言われている方は、音楽をあまりよく知らないのではないかと思います。

正直私も、米津さんが「LOSER」のMVのダンスで話題になり始めた頃、どうしてこの人がそんなに話題になっているのかわかりませんでした。

しかし世間が彼に注目し、メディアも騒ぎ立てるようになった頃、「Lemon」を聴いて完全に彼の虜になってしまったのです。

彼が聴く人を惹きつけてやまないのはその歌詞だと思います。

私の「Lemon」の歌詞考察記事ではたくさんのメッセージを頂きました。

その中に

”この歌は聴く人の経験や状態によってどの様にも捉えられるような気がします。
恋愛からの別れでも、相手のひと時の過ちが許せなかった、2人の境遇が結ばれることを許してもらえなかった、事故や病気による別れ。
家族との急な別れでも親でも子供でも歌詞がしみいるように入ってきます。”

と書かれた人がいます。

私はこのコメントを頂いてハッとしました。

米津さんの歌詞は死別した人、誰にでも共通するように書いているのではないかと気づいたのです。

私は完全に母親との死別を書いた曲だと勘違いしていました。

そうではなく米津さんは死別した人誰にでも当てはまるように詞を書いていたのです。

彼の凄さはその心の適応範囲の広さではないでしょうか。

米津さんは誰にでも響く寂しさや孤独感を言葉とメロディで表現するのです。

だからこんなにも長く心に染み付いてしまうのではないでしょうか。

曲のタイトル「Lemon」がなぜLemonなのかは、レモンの俗語を見るとわかるとおっしゃって下さった方もいます。

米津さんはレモンの俗語まで調べて、歌詞を遂行しているのです。

その歌詞へのこだわりと時間のかけ方は尋常ではないと思います。

テレビに出ない

テレビに出ないアーティストはあまりいないと思います。

最近ではMr.Childrenがテレビに出る機会を減らしたり、安室奈美恵さんがライブに専念したりと、テレビから距離を置くアーティストが増えていますが、米津さんは一切テレビに出ません。

これは一種の戦略ではないかと思います。

音楽は今は売るのがとても難しい時代です。

そんな時代なので、本来ならばマスメディアでの露出を繰り返して認知力を上げる必要があるはずです。

しかし彼は自身の才能に絶対的な自信があるためか、それを行う必要がないと思っているのではないかと思います。

今やそれは見事に確信へと変わりました。

テレビに出ないことで彼の存在がプレミア感を演出させ、彼の行動一つ一つに注目が集まるよう仕向けることができるのです。

今でこそ人気で知らない人がいないスティーブ・ジョブズさんも、テレビに出ることを嫌う人の一人でしした。

彼は人気絶頂の中、テレビにでまくっていたのではないかと思っている人がいますが、彼が表舞台に出るのは発表会など決められた場だけでした。

米津さんのプレミア感は、ジョブズさんほどのプレミア感になっているのではないかと思います。

これはいかに自分をプロデュースするかという戦略の一つです。

”自分はすごい人なんだと思わせるために、普通のアーティストと違うことをする”

このプロデュース能力も優れているではないか思います。

同じようなことをMAN WITH A MISSIONやSEKAI NO OWARIも行なっています。

MAN WITH A MISSIONやSEKAI NO OWARIはメンバーの中に着ぐるみの人がいる特殊なグループです。

本来歌は人間が歌うものだと思いますが、彼らは狼やピエロを擬人化し、異色感を演出したのです。

これによって”普通じゃない”を演出することに成功しているのです。

もちろん”普通じゃない”を演出するためには実力が伴っていなければなりませんが、実力がない人でも何か”普通じゃない”を見事にセンス良く演じることができれば、話題を作ることができるのです。

MVにこだわる

音楽を売るには、今や動画コンテンツが大きな要になることは誰もが知っていることではないかと思います。

米津さんの動画は毎回演出にこだわりがあり、未来感が漂わせています。

動画にアイデアがあれば、若い人はすぐに拡散してくれます。

そのため、MVにメッセージと話題感をくすぶるアイデアを偲ばせることがとても重要です。

その意味で、米津さんはレベルの高いダンスを取り入れたり、可愛いイラストとSF要素を組み合わせたりして、話題を演出しているのです。

 

そのMVには若者を虜にさせる仕掛けがたくさんあるのです。

米津さんの曲は高級なブランド品

このように何気なく見ている米津さんの音楽の中には、聴く人を惹きつける数々の仕掛けがたくさん組み込まれていたのです。

彼はそれをスタッフとともに作り上げているのか、一人で作り上げているのかわかりませんが、一つの作品にかける思いが、他のアーティストさんより大きいのではないかと思いました。

こんなものではダメだを繰り返して、精度を高めていき、より良いものをその一曲の中に重ねていくのです。

その類稀なプロ感ができた人の心に届くからこそ、聴いた人はそれを高級なブランド品のように手にして大切にするのではないでしょうか。