椎名林檎「丸の内サディスティック」歌詞の意味(解釈)とは?

宇多田ヒカル

椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」を宇多田ヒカルさんと&小袋成彬さんがカバーします。

椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」はどのような曲なのでしょうか。

椎名林檎「丸の内サディスティック」歌詞

作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎

報酬は入社後並行線で
東京は愛せど何も無い

リッケン620頂戴
19万も持って居ない 御茶の水

マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット1つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ

最近は銀座で警官ごっこ
国境は越えても盛者必衰

領収書を書いて頂戴
税理士なんて就いて居ない 後楽園

将来僧に成って結婚して欲しい
毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って

青 噛んで熟って(いって)頂戴
終電で帰るってば 池袋

マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット1つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ

将来僧に成って結婚して欲しい
毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って

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椎名林檎「丸の内サディスティック」歌詞の意味考察

サディスティックとは相手を身体的に虐待したり、精神的に苦痛を与えたりすることによって性的快感を味わう。

また、そのような行為をしている自分を妄想したり相手の苦痛の表情を想像して性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプの傾向があるさまをさします。

丸の内は東京駅付近です。

丸の内の変態なんて感じが直訳になるタイトルですが、一体どういう歌なのでしょうか。

”報酬は入社後並行線で
東京は愛せど何も無い”

給料は新入社員は皆一律だと言っています。

これを受けて東京では愛を放っても、返答がないと嘆いています。

新入社員がどんなに頑張っても給与が同じなら、頑張る意味はあるのでしょうか。

私は何かそこに冷たさを感じます。

つまり新入社員がどんなに頑張っても、誰も評価してくれないと嘆いているのかもしれません。

東京の冷たさをうまく表現している気がします。

”リッケン620頂戴
19万も持って居ない 御茶の水”

リッケン620とはrickenbacker(リッケンバッカー)620というギターのことをさすようです。

椎名林檎は初期のころに使っていました。ちなみにこのギターは楽天で22万円ほどで売っていました。

御茶の水駅は東京駅に北にあります。

そして御茶の水駅には楽器店が多いことで有名です。

リッケン620を買いたいのに、それを買うだけの余裕はないと悔しがっているのかもしれません。

”マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット1つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ”

マーシャルはギターのアンプのメーカー名です。

アンプは楽器の音を出すスピーカーのような機器です。

ラットとはラット=エフェクターというアンプとギターの間をつなげて音を変える機器のことです。

これを使うと、普通に弾いた時と全然違う音になります。

ベンジーとはブランキー・ジェット・シティのヴォーカル・浅井健一さんの愛称です。

椎名林檎さんは浅井健一さんを崇拝していると言われています。

これは別にエロティックな意味ではなく、ギターを演奏して、気持ちがハイになっていることを表現しているのではないかと思います。

そんな自分はベンジーさんに少し近づいたのではないかと、酔いしれいてるのではないでしょうか。

”最近は銀座で警官ごっこ
国境は越えても盛者必衰”

銀座で警官ごっことはどういうことでしょうか。

警官ごっことは悪い人を捕まえる遊びなのでしょうか。

銀座通りのあの煌びやかな街並みで、警官ごっこをして遊んでいるのかもしれません。

とてもスリルがありそうで楽しそうですが、周りの人の迷惑になるのでやめておいたほうがいいでしょう。

盛者必衰とはこの世は無常であり、勢いの盛んな者もついには衰え滅びるということです。

国境を越えるとは成功して、人気が海を越えるということかもしれません。

それでもいつ衰えるか分からないから、気が抜けませんよと言っているようです。

こちらは銀座の成功者たちも気を抜いたら落ちていく一方だと、批判しているようにも聞こえます。

それを警官ごっこと言っているのでしょうか。

”領収書を書いて頂戴
税理士なんて就いて居ない 後楽園”

後楽園も上野の近くです。

税理士はまだ雇えていないから、領収書をもらっても自分で処理しなければならないと言っているのでしょうか。

”将来僧に成って結婚して欲しい
毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って”

椎名林檎さんは結婚して、毎晩寝るような生活はしたくないと言っているのではないでしょうか。

もしそんなふうになってしまったのであれば、崇拝するベンジーさんにギターで殴られてしまうだろうと自分を戒めているのかも知れません(グレッチとはベンジーが愛用しているギターの名前です)。

”青 噛んで熟って頂戴
終電で帰るってば 池袋”

終電で帰るとは終電まで遊ぶという意味でしょうか。

青を噛んで熟るの意味がわかりません。

ここでいう青が何を意味しているのでしょうか。

青が象徴しているのは青春など若いといことです。

青春を噛んで熟して欲しいという意味なのでしょうか。

終電で帰るとは大人に近づくという意味かも知れません。

何か大人への成長を意味しているように思います。

この歌は全体的に、自分の進む道をちゃんと考えて欲しいと言っているように思うのです。

大企業に入社しても、給与はみんな一緒です。

それくらいであれば生活費で消えてしまって、貯金してもすぐには大事なギターさえ買えません。

本当はギターの演奏をして、憧れの人に近づきたいのにそんな夢は先延ばしになるのです。

そうしてみんな自分の夢を捨てていまい、結婚して毎晩夜に愛を育むだけの人生を送るようになってしまうのです。

そういうありふれたものになるのではなく、夢を見て欲しいと言っているような気もします。

もちろん成功しても、気を引き締めなければなりません。

大人になって、夢を諦め、就職するのもいいのですが、本当に自分のやりたいことを追い続けることも大切だと言っているのではないでしょうか。

丸の内サディスティックとは夢を追いかけない人たちが集まる場所で、自分の本心を犠牲にして生きる人たちのことを言っているのではないでしょうか。

サラリーマンが夢がないと言っているわけではありません。

本当にサラリーマンになりたくて働いているのであればいいですが、他になりたいものがあるのに仕方なくサラリーマンをしているのであれば、もう一度夢を追う勇気を取り戻してほしいと言っている気がします。

もしもやりたくもない仕事をしているのであれば、東京はそういう中途半端な人には冷たいと言っているような気もします。

諦めず夢を追い続ければ、椎名林檎さんのような輝く未来も待っています。

もちろん失敗するかもしれませんし、なかなか夢なんて叶わないかもしれません。

しかし夢を追うことをやめてしまうなんていう人生は、味気ないのではないでしょうか。

そんな人生を生きるのであれば、叶わないとわかっていても、もう一度追い求めることも必要だと言ってくれているように思います。

まとめ

すごく深い歌詞で、これが正解なのかわかりません。

椎名林檎さんは社会風刺的な歌詞をよく書かれます。

この歌もそういうことを書いているような気がするので、このように書きましたが、違う考え方をしている人もたくさんいるのではないでしょうか。

宇多田ヒカルさんと小袋成彬さんがこの曲をリリースから9年経ったのちにカバーしました。

宇多田ヒカルさんが小袋さんと共にこの歌を歌っている事にはとても意味が込められているように思います。

私の考察が正しければ、宇多田ヒカルさんはこれからの小袋さんの未来に花を飾るような思いも込められているのではないかと思います。

5月23日にリリースされる『アダムとイヴの林檎』が楽しみです。
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