小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」歌詞の意味(解釈)とは?

小沢健二さんが2月16日のMusic Stationで「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を披露されました。

小沢健二さんの「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」はどのような曲なのでしょうか。

小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」歌詞

作詞:Ozawa Kenji
作曲:Ozawa Kenji

幾千万も灯る都市の明かりが
生み出す闇に隠れた
汚れた川と 汚れた僕らと

駒場図書館を後に 君が絵を描く原宿へ行く
しばし君は「消費する僕」と「消費される僕」をからかう

この頃の僕は弱いから 手を握って 友よ 強く

でも魔法のトンネルの先 君と僕の心を愛す人がいる
本当だろうか?幻想だろうか? と思う

僕の彼女は君を嫌う
君からのファックス隠す 雑誌記事も捨てる
その彼女は僕の古い友と結婚し
子ども産み育て離婚したとか聞く

初めて会った時の君
ベレー帽で 少し年上で 言う

「小沢くん、インタビューとかでは
何も本当のこと言ってないじゃない」

電話がかかってくる それはとてもとても長い夜
声にせずに歌う歌詞が振動する 僕は全身全霊で歌い続ける

この頃は 目が見えないから
手を握って 友よ 優しく

きっと魔法のトンネルの先
君と僕の言葉を愛す人がいる
本当の心は 本当の心へと 届く

時々は 君だって弱いから
助け合うよ 森を進む子どもたちのように
手を握って 友よ 強く

きっと魔法のトンネルの先
君と僕の心を愛す人がいる
汚れた川は 再生の海へと届く

日比谷公園の噴水が
春の空気に虹をかけ
「神は細部に宿る」って
君は遠くにいる僕に言う 僕は泣く

下北沢珉亭 ご飯が炊かれ 麺が茹でられる永遠
シェルター 出番を待つ若い詩人たちが
リハーサル終えて出てくる

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小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」歌詞の意味考察

“幾千万も灯る都市の明かりが
生み出す闇に隠れた
汚れた川と 汚れた僕らと”

綺麗なネオンの街の中に隠れる、汚い川と汚い僕らと言っています。

見せかけはとても綺麗かもしれませんが、その中にいるのは汚れた心なのです。

”駒場図書館を後に 君が絵を描く原宿へ行く
しばし君は「消費する僕」と「消費される僕」をからかう”

絵を描く芸術家は、消費したり消費されたりする僕をからかうと言っています。

社会の中で、物を買ったり、売ったりすることを傍観して見ている芸術家がいるのです。

”この頃の僕は弱いから 手を握って 友よ 強く”

この頃落ち込んでいるから、誰かに支えてもらいたいと言っています。

”でも魔法のトンネルの先 君と僕の心を愛す人がいる
本当だろうか?幻想だろうか? と思う”

どこかに必ず自分と心の通じる人がいるかもしれないと思っています。しかし今はそれが本当だろうかと疑わしいのです。

”僕の彼女は君を嫌う
君からのファックス隠す 雑誌記事も捨てる
その彼女は僕の古い友と結婚し
子ども産み育て離婚したとか聞く”

社会には絶対に通じることのできない人がいるのです。しかしその人も他の人と心が通じているのです。

”初めて会った時の君
ベレー帽で 少し年上で 言う

「小沢くん、インタビューとかでは
何も本当のこと言ってないじゃない」”

君が僕の心を見透かしたようなことを言って、ドキッとしたのかも知れません。

しかしこれも自分では気づかなかったことなのかも知れないです。

あるいはここは君とは通じない部分なのかも知れません。

僕はこれを聞いて、また深い心を学んだのです。

”電話がかかってくる それはとてもとても長い夜
声にせずに歌う歌詞が振動する 僕は全身全霊で歌い続ける”

電話がかかってきて、相手の話を聞くのです。

そんな長い夜は頭の中で素晴らしい音楽を奏でて、自分を見失わないようにするのです。

”この頃は 目が見えないから
手を握って 友よ 優しく”

この頃は周りが汚いから見たくないのかも知れません。

それでも心の通じ合う友となら歩くことができるのです。

“きっと魔法のトンネルの先
君と僕の言葉を愛す人がいる
本当の心は 本当の心へと 届く”

きっとどこかには、君と僕と同じ心を持つ人がいる。心と心は通じ合う人にしか届かないのです。

自分と心が通じ合う人を探し、交流を深めれば幸せになれるのかもしれません。

”時々は 君だって弱いから
助け合うよ 森を進む子どもたちのように
手を握って 友よ 強く”

君が辛い時は僕が支えると言っています。

手を繋いで歩くことは子どもにだってできるのです。しかし人はそれだけで満たされるのかもしれません。

”きっと魔法のトンネルの先
君と僕の心を愛す人がいる
汚れた川は 再生の海へと届く”

もしかすると、心の通じる人と出会えたら、汚れた川も綺麗になるかもしれないと言っています。

心の綺麗な人と出会えることで、心も癒され、川も蘇るかもしれないのです。

”日比谷公園の噴水が
春の空気に虹をかけ
「神は細部に宿る」って
君は遠くにいる僕に言う 僕は泣く”

日比谷公園の噴水が虹を発生させているのです。

そういった素晴らしい景色の積み重ねで、誰かが癒されることもあるのです。

”下北沢珉亭 ご飯が炊かれ 麺が茹でられる永遠
シェルター 出番を待つ若い詩人たちが
リハーサル終えて出てくる”

飲食店の食べ物は、芸術家たちの胃袋を満たしているのです。

そして芸術家たちは人々の心を癒すのです。

そんな幸せの歯車が回ると、世界を綺麗にするかもしれないと言っているのではないでしょうか。

とても素晴らしい曲だと思います。

小沢健二さんの人間離れした表現力と、詩的な世界が世界に奇跡を与えています。

リバーズ・エッジ

映画「リバース・エッジ」はそれぞれに問題を抱えた若者たちが、それぞれの欲望と正義を振りかざしていきます。

彼らは通じ合う人同士で世界を作っているのです。


主演は二階堂ふみさんと吉沢亮さんです。

監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲さんです。

音声について

「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」には二階堂ふみさんの音声と吉沢亮さんの音声が入っています。

二階堂さんは「初めて会った時の君
ベレー帽で 少し年上で 言う

「小沢くん、インタビューとかでは
何も本当のこと言ってないじゃない」」という部分と「日比谷公園の噴水が
春の空気に虹をかけ
「神は細部に宿る」って
君は遠くにいる僕に言う 僕は泣く」をとても魅力的なボイスで歌います。

その声は日常の些細な悪をすくい上げるような声です。

吉沢さんは「僕の彼女は君を嫌う
君からのファックス隠す 雑誌記事も捨てる
その彼女は僕の古い友と結婚し
子ども産み育て離婚したとか聞く」という部分と「電話がかかってくる それはとてもとても長い夜
声にせずに歌う歌詞が振動する 僕は全身全霊で歌い続ける」と「下北沢珉亭 ご飯が炊かれ 麺が茹でられる永遠
シェルター 出番を待つ若い詩人たちが
リハーサル終えて出てくる」をとても淡々と歌っています。

淡々としているので、とても味が出ています。

こんなふうに俳優が歌の歌詞を読むのは初めてではないでしょうか。

小沢健二さんの独創性が光ります。

小沢健二さんの才能

小沢健二さんの楽曲はとても独創的で、誰にも真似できない表現力があります。

きっと誰も考えることのできない、詩的な歌詞と奇妙なメロディが彼の圧倒的な世界観を表現しているのです。

この人は本当にすごい個性の持ち主だなと思います。

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